喪主のための葬儀準備マニュアル｜決め方、やること、服装、挨拶などを分かりやすく解説
2025.08.05
「葬儀の喪主がやることは？」
「誰がやるかの決め方は？」
「服装は？持ち物は？挨拶は？」
いざというとき、喪主を任されると、不安や戸惑いを感じる方が少なくありません。
葬儀は故人さまを送る大切な儀式であり、喪主はその中心となって全体をとりまとめる重要な役割を担います。
この記事では、「喪主の決め方」から「葬儀までに準備すべきこと」「葬儀当日にやること」「服装や持ち物」「お礼の挨拶」などをくまなく丁寧に解説します。
葬儀を無事に終えるためには、早めの準備と家族との話し合いが欠かせません。
大切な人を心を込めて送り出すために、喪主として何をすべきか、一緒に確認していきましょう。
葬儀の喪主とは
喪主とは、葬儀の全体をとりまとめる代表者のことです。
一般的には、故人さまの配偶者や子ども、あるいは親族の中で最も近しい人が務めます。
葬儀の喪主は、遺族や親族の意見を取りまとめる役割があるほか、葬儀社との打ち合わせや関係者への連絡、参列者や僧侶への対応など、多くの場面で中心的な立場となります。
また、葬儀費用の支払いも喪主が行うのが基本です。
葬儀の喪主の決め方
葬儀の喪主は誰がやるべきなのでしょうか。決め方の基本を押さえておきましょう。
誰がやるべきか
喪主を誰がやるかの決め方に法律上の明確な決まりはありません。多くの場合、配偶者や長男、または実際に故人さまの看取りをした人が喪主を務めます。
また、葬儀後の供養（仏事や墓守）を誰がやることになるかも、喪主を決め方のひとつの基準となります。
ただし家庭の事情や親族の関係性によって異なるため、絶対的なルールではなく、柔軟な判断が必要です。
大切なのは家族との話し合い
葬儀は故人さまの最期を見送る大切な時間です。葬儀の喪主の決め方でもっとも大切なのは、家族でしっかり話し合うことです。
喪主を決める際は、本人の意思や体調、家族内での役割なども考慮し、無理のないかたちで決定しましょう。
葬儀までに喪主が準備すべきこと
このセクションでは、喪主が葬儀までに準備すべきことについてまとめます。
葬儀社との打ち合わせ
まずは葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀の日程や場所、葬儀プランなどを決め、参列人数を予測します。
喪主として、故人さまや家族の希望をしっかり伝えることが重要です。
もしも時間に余裕があるなら、事前相談を受けておくことが、万全の準備につながります。
関係者への連絡
親族、友人、勤務先関係などへの訃報連絡を行います。葬儀の日程や場所、喪主の名前などを伝えます。
いざという時のために訃報連絡リストを準備しておくと安心です。
なお、家族葬が多い昨今では、故人の逝去を伝え、葬儀の詳細を伏せることで参列を辞退することも少なくありません。
服装・数珠などの持ち物
喪主の服装はブラックフォーマルが基本です。男性の服装はブラックスーツ、女性の服装は黒のワンピースやアンサンブルです。
また、持ち物として数珠、僧侶へのお布施などを忘れずに用意しましょう。
女性は持ち物をまとめるためにハンドバッグを持参しますが、こちらも黒で統一します。
葬儀はいつ起こるか分かりません。喪服や数珠を事前に準備しておくと安心です。
遺影写真の選定
葬儀で使用する遺影写真を選ぶ必要があります。できるだけ顔がはっきり写っていて、故人さまらしい表情のものを選びましょう。
スナップ写真でも加工して使用できますので、無理にフォーマルな写真にこだわらなくても大丈夫です。
遺影も、葬儀が発生してから探し始めると慌ただしくなってしまうので、事前に候補を挙げておきましょう。
挨拶文の作成
通夜や告別式で喪主として挨拶をする場面があります。簡潔で心のこもった挨拶文をあらかじめ準備しておくと安心です。
形式ばらず、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えましょう。
葬儀場で喪主がやること
通夜、葬儀の当日。喪主がやることは実にたくさんありますが、ここでは簡潔にして、３つにまとめます。
会葬者への対応
会葬者へのあいさつや対応は、喪主がやることの内の大切ひとつです。
会葬者には、深く頭を下げて「本日はご会葬ありがとうございます」と一言伝えるだけで、充分丁寧な印象を与えます。
僧侶への対応
喪主がやることとして、僧侶への対応があります。
僧侶が式場に到着したら、控室に挨拶に行き、当日の御礼を伝え、戒名や儀式についての説明を受けます。
また、お布施を渡すタイミングについても、葬儀社に事前に確認しておきましょう。
喪主としてのお礼の挨拶（通夜・告別式・会食時）
喪主のやることとして、一番の大役はお礼の挨拶です。
喪主の挨拶は、葬儀全体を通して3回行うのが一般的です（地域によって異なり場合があります）。
①通夜閉式後
通夜を終えたあとに、親族参列者にお礼の挨拶を述べます。
②告別式
告別式を終えて、出棺を前にして、喪主より参列者にお礼の挨拶を述べます。
③会食時
火葬を終えたあとの会食を前にして、お礼の挨拶を述べます。
挨拶は簡潔で構いませんが、生前のご厚誼に対する深いお礼と、故人の人柄が偲ばれる思い出を織り交ぜて話すと良いでしょう。
また、先ほどの章で触れましたが、事前に挨拶の内容を考えて準備しておくことが大きな安心感につながります。
全文を考えても構いませんし、ポイントを箇条書きにしておくだけでも充分です。
葬儀の喪主のご相談は、マキノ祭典まで！
ここまで、葬儀の喪主がやること、準備すべきこと、服装、挨拶などについて解説してきました。
葬儀の喪主がやることは実にたくさんのことがありますが、すべてを一人でしようとせずに、周りの人たちの力を借りることも大切です。
そして、やることの多い葬儀の喪主にとって頼れるパートナーが、葬儀社です。
よき葬儀社選びがよき葬儀につながります。
喪主がやるべきことでお困りの方は、どうぞマキノ祭典にご相談下さい。
