練馬区の葬儀の風習を解説します
「練馬区には、独自の葬儀の風習が残っている」と耳にしたことはありませんか。
地域によってお葬式のスタイルや習わしが異なるように、練馬区にも特有の葬儀の風習があります。
納棺時に豆腐を食べる、葬儀当日に納骨する、といった風習は、他の地域の方には意外に思われるかもしれません。
また、練馬区では区の指定斎場を利用すると、式場費が安くなるといった制度も整っており、葬儀の実務面にも地域性が表れています。
この記事では、練馬区ならではの葬儀の風習を3つご紹介しながら、その意味や背景についてご紹介いたします。
加えて、練馬区独特の葬儀事情についても解説いたします。練馬区で家族葬をご検討の方は、どうぞ最後まで読み進めてみてください。
練馬区の葬儀の風習3選
まずは、練馬区に古くから伝わる葬儀の風習を3つご紹介いたします。
練馬区においてもここ最近は葬儀の簡略化が見られ、これから解説する風習そのものが見られなくなりましたが、いまでも一部の葬儀では、昔ながらの風習を踏まえながら、葬儀を進めていきます。
納棺時に豆腐を食べる風習「食い別れ」
練馬区の葬儀の風習のなかで、いまも残っているものに「納棺の際に豆腐を食べる」という独特な風習があります。練馬区の葬儀ではこれを「食い別れ」と呼びます。
納棺式の始まりにあたり、まず全員が清酒をひと口だけ口に含みます。その後、皿に盛られた1丁の豆腐を、ひとつまみずつ口に運んで次の人へ回していきます。
参加者全員が清酒を口にし、白い豆腐を食べることで身を清めて、それから故人の納棺に臨む――それが練馬区の葬儀に伝わる「食い別れ」という風習の意味なのです。
土葬の名残を残す風習「当日埋葬」
練馬区の葬儀の風習として、一部のお寺に残っているのが「葬儀当日に納骨をする」という独特な風習です。土葬が主流だった時代の名残が今も影響していると考えられます。
かつては葬儀を行ったその日に、ご遺体を墓地に埋葬するのが当たり前で、その流れがいまも風習として残っているのです。
この風習に従って葬儀を行うと、葬儀当日のスケジュールは非常に慌ただしくなります。式場での葬儀告別式、火葬場での火葬、墓地での納骨、さらに式場やお寺での初七日法要、その後の精進落としまでを一日で行うことになるのです。
近年、練馬区でもこうした葬儀の風習は少なくなってきましたが、いまも一部の寺院や地域では続いています。練馬区に根付く葬儀の風習の一例として知っておくとよいでしょう。
地域の人と喪主が一緒に供養する「念仏講」
故人やその家族が「念仏講」というグループに参加している場合、葬儀当日の夕方ごろに「念仏講」のメンバーたちが葬家に集まり、喪主を囲み、祭壇に安置された遺骨に対して、みんなでお経を唱えます。
「講」とは、いまで言うところの「グループ」「サークル」のような集まりのこと。地域の念仏講に入っていると、仲間の家に不幸があったときには必ず集まり、葬儀後に念仏を唱えて故人を弔うのが習わしなのです。
近年ではほとんど見られなくなった風習ですが、練馬区の石神井や大泉の一部地域では、今もこの「念仏講」の習わしが続けられています。地域の人々が心を寄せ合い、共に故人を見送る温かい風習といえるでしょう。
練馬区の葬儀事情を解説
ここからは、現代の練馬区の葬儀事情について解説いたします。
主流は小規模な小さな家族葬
練馬区においても、主流は小規模な、小さな家族葬です。
葬儀の参列規模も小さな方が好まれていますし、それに合わせて、式場も、そして祭壇も小さなものが主流になっています。
もちろん、家族葬の大きさも家によってさまざまです。家族数名だけの家もあれば、故人や遺族の兄弟など、広く親族を呼ぶことで、20名や30名の家族葬になる家も少なくありません。
どれくらいの規模の葬儀にしたいかは、事前に家族間で話し合っておきたいものですね。
独自の助成金制度「指定葬儀場」
練馬区独自の制度として「練馬区指定葬儀場」があります。
先ほどの章で、「練馬区でも小さな家族葬がトレンドだ」と解説しましたが、練馬区指定葬儀場は、家族葬向けの程よい広さに加えて、使い勝手もよく、費用も安価。それに加えて、練馬区指定葬儀場を使用すると、さらに区から1万5千円の助成金が支給されます。こうした制度は、練馬区以外には見られません。
練馬区指定葬儀場は、練馬区内に5カ所あります。
- 江古田斎場(練馬区小竹町)
- 豊島園会館(練馬区練馬)
- 東高野会館(練馬区高野台)
- 大泉橋戸会館(練馬区大泉町)
- 寶亀閣斎場(練馬区石神井)
練馬区で葬儀や家族葬を検討されている方は、ぜひとも練馬区指定葬儀場を軸に考えたらよいでしょう。
区内には火葬場がない
練馬区の葬儀で欠かせない情報として、「練馬区内には火葬場がない」点を押さえておきましょう。
練馬区の方は、次の4つの火葬場のいずれかを利用します。
- 堀ノ内斎場(杉並区)練馬区全域の方が利用
- 落合斎場(新宿区)練馬区練馬・江古田方面の方が利用
- 戸田葬祭場(板橋区)練馬区光が丘エリアの方が利用
- 多磨葬祭場(府中市)練馬区石神井・大泉エリアの方が利用
どの火葬場がよいかは、葬儀場からの距離や、空き状況などを鑑みて、葬儀社に相談しながら決めていくこととなります。
練馬区のお葬式・家族葬のご相談はマキノ祭典へ
練馬区でのお葬式や家族葬は、地域の風習や葬儀事情をよく知る葬儀社に相談することが大切です。葬儀は一度きりの大切な時間だからこそ、「わが家らしく、安心できるかたちで送りたい」と思われる方が多いのではないでしょうか。
マキノ祭典は、練馬区で50年以上にわたり数多くのご葬儀をお手伝いしてきました。家族葬・一日葬・直葬など、ご要望に合わせた柔軟なプランをご用意し、事前相談からお見積り、式場手配、当日の進行までを丁寧にサポートいたします。
また、練馬区特有の葬儀の風習や、火葬場・斎場の利用事情、費用補助制度についても熟知しているため、安心してご相談いただけます。
「費用を抑えたい」「家族だけで見送りたい」「練馬区の風習に合わせた葬儀をしたい」――どんなご希望でも構いません。まずはお気軽に、マキノ祭典の相談サロンへご連絡ください。あなたとご家族の想いに寄り添いながら、最適なお葬式を一緒に考えてまいります。