仏壇・お墓の基礎知識
2021.12.09
ご葬儀の後には、ご家族による毎日のお参りをはじめ、命日の僧侶によるお勤めや法要など仏事のために、仏壇はなくてはならないものです。また一家のお墓は、故人やご先祖の霊を敬い末永く供養する拠所です。
仏壇は、家族の心のよりどころです
- 仏壇は、家族全員の心の帰依所として、日常生活の中心になるものです。
- み仏とご先祖を敬う気持ちを、朝夕のお勤めで表現したいものです。
- 法要などの時期に合せて購入し、仏壇の入仏式を一緒におこなうと便利です。
- 仏壇の安置場所は、あまりむづかしく考えることなく、家族がいつでもお参りしやすい場所を選ぶようにしましょう
仏壇選びのチェックポイント
- 宗派にあったものを選びましょう。
- 置き場所とインテリア、他の家具との調和を考えましょう。
- タンスの上に置くことができる仏壇や置き場所をとらないコンパクトな仏壇もあります。
- 最近では、洋室用にデザインされた仏壇もあります。
- 仏壇の種類は、金仏壇(本漆塗り、本金箔押し仕上げなど)唐木仏壇、(黒丹、紫丹、桜橿)などがあります。
- 仏壇は、何代にもわたって末永くつかわれるものです。上質なものの方が、結局お得になります。
墓地(霊園)の選定が大切です
- 菩提寺(お世話になっている寺院)の墓地、公共の墓地、民間経営の墓地などがあります。
- 予算やスペース、交通の便などを考慮して選定します。
- 永代使用料を納めて借りる場合が多いようです。
- 墓地によっては、使用権の委譲を認めていない場合もありますので継承について確認しておきましょう。
- 墓石の建立は、一周忌、三周忌などの年忌におこなうのが普通です。
お墓は、その家のシンボルです
- お墓は、ご先祖の供養の気持ちを永遠の形として表現するものです。
- 諸事の進行は、家族や兄弟など皆さんで相談して決めるようにします。
入魂式と納骨をおこないます
- 墓石が建立されたら、僧侶と親戚関係を招き、入魂式をおこないます。
- 墓前と、近くのお墓にも線香と供物を供えます。
- 読経、除幕、焼香などの入魂式をおこない納骨します。
お盆やお彼岸にはお墓参りをします
- お墓の周囲を清掃し、線香と仏花、お供えをします。
仏壇・お墓に関するQ&A
Q.仏壇の購入時期に決まりはありますか?
A.仏壇の必要性を感じた時が、ちょうどよい機会です。法要などの時期に合せて購入し、仏壇の入仏式を一緒におこなうとよいでしょう。古い仏壇を処分するときは、僧侶に「魂抜き」や「み霊抜き」をしてもらいます。
Q. 仏壇を安置する方角は?
A. 仏壇を安置する方角は、部屋の西側から東に向けて安置するのが一番よいとされています。これは仏教の理想世界である西方浄土を拝むことになるからです。また、北側に安置することもあります。これは、古来から神仏が鎮座する場所とされているからです。
Q.墓石の建立にはどれくらいかかるのですか?
A.寺院や業者と相談し、墓石の質や大きさ、形、刻字の内容などを決定しますので1〜2ヵ月はかかります。また最近では生前中に墓石の建立をおこなう場合もあります。これを寿陵(じゅりょう)といい、善根あるものとされています。
Q.墓石の建立はいつおこなえばよいのでしょう?
A.一周忌、三周忌などの年忌にあわせるのがよいでしょう。 年忌以外の場合は春秋のお彼岸か、お盆にすることが多いようです。