知らなきゃ損!エンディングノートを活かすたった1つの大事なこと
こんにちは。お正月も近づいて来てましたね。いかがお過ごしでしょうか?
突然ですが、あなたは「エンディングノート」をどのように活用していますか?
最近では、終活の一環としてエンディングノートを書く方が増えていますが、実際に書いている人はわずか5%前後だと言われています。
「何から書いていいか分からない」
「どんな内容を書けばいいのか」
「書かなきゃと思いつつ忙しくて…」
…などの理由から、筆が進まないという方が多いようです。
でも、ちょっと待ってください。実はエンディングノートを無駄にしないための、たったひとつの大事な事柄を、あなたは知っていますか?
あなたの終活が満足いくものになるよう、せっかく用意したエンディングノートを無駄にしないよう、ぜひとも最後までお読みください。
エンディングノートとは何のため?
エンディングノートは、自分が亡くなった後や意思疎通が難しくなったときに、残された家族や周囲の人々に自分の希望を伝えるためのツールです。
例えば、次のようなことを書き記します。
- 葬儀や供養の希望
- 財産や遺品の整理方法
- メッセージや感謝の言葉
しかし、どれだけ丁寧にエンディングノートを書いても、それが読まれなかったり、意図が正しく伝わらなければ意味がありません。ノートを開いてくれる「誰か」がいなければ、ノートの内容はただの「独り言」に終わってしまうのです。
まず考えるべきは「何を」よりも「誰に」
エンディングノートが真価を発揮するのは、それをきちんと読んで、希望を汲み取ってくれる「受け取り手」がいる場合です。以下にその理由を挙げてみましょう。
●遺族の負担を軽減するため
エンディングノートは、残された家族が迷わず行動できるようサポートするものです。しかし、それを誰も知らないまま放置されていたら、せっかくのノートが役に立ちません。ノートの存在と内容を理解してくれる信頼できる人に託すことが大切です。
●自分の想いを正しく伝えるため
どれだけ明確に書いても、読み手によって解釈が異なる場合があります。だからこそ、自分の価値観や希望をよく知る人にノートを託し、必要に応じて事前に話し合うことで誤解を防ぐことができます。
●大切な情報が埋もれないようにするため
ノートの置き場所を知らない家族がいれば、そもそも見つけてもらえません。エンディングノートを書いたら、その存在を伝えることが必須です。
ほとんどの方は、「エンディングノートを開いて、書くべき項目を埋めていこう!」と考えがちです。でも、それよりもまず大事なのは「誰に相談するか」です。その次にその相手に「どのように想いを伝えるか」を考えるべきなのです。
エンディングノートを託す相手の選び方
では、具体的に誰にエンディングノートを託せばよいのでしょうか?ここでは、選び方のポイントをお伝えします。
1. 信頼できる人
あなたの希望をしっかり受け止め、実現しようとしてくれる人を選びましょう。家族や親友、信頼できる親戚などが候補になります。
2. 冷静に対応できる人
突然の事態でも落ち着いて対応できる人が理想です。感情的になりやすい人よりも、冷静に判断できるタイプの人が向いています。
3. エンディングノートの存在を理解している人
事前にノートの内容や置き場所を共有しておくことで、スムーズな対応が可能になります。また、その人とあらかじめ希望内容について話し合うことで、具体的な意思を伝えることができます。
託す相手が決まったらどうする?
エンディングノートを託せる相手が決まったら、次のステップを進めましょう。
●ノートの存在を伝える
書き終わったノートをそのまま机の引き出しにしまっておくだけではいけません。選んだ相手に、ノートの存在と置き場所を伝えましょう。
●内容を共有する
必要に応じて、ノートの内容を事前に説明します。これにより、万が一の時でもスムーズに対応できます。
●ノートを一緒に作成できればなお良し!
一緒にノートを作成できるなら、これほど素晴らしいことはありませんね。自身の最期についてともに考えられる相手がいることはこの上なく心強いことです。
●定期的に内容を見直す
エンディングノートは、一度書いて終わりではありません。人生の状況が変われば、ノートの内容も見直しが必要です。その都度、託す相手と確認する時間を作りましょう。
おわりに
エンディングノートは、終活の中でも非常に重要なツールですが、あくまでツールに過ぎません。
大事なのは想いを伝えること、そしてその想いをしっかりと形にしてもらうこと。
「何を書くか」にばかり意識が向きがちで、「誰に託すか」を後回しにしてしまう方が多いのが現状です。ノートの内容以上に、それを確実に生かしてくれる相手を選ぶことが、エンディングノートを無駄にしないたった1つの大事なことです。
大切な家族や友人に、自分の想いをしっかり伝えるために、エンディングノートを「書くこと」から「託すこと」へと意識をシフトしてみてはいかがでしょうか?
今月もここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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