自身や家族の最期について、元気なうちから考えておく「終活」。必要性こそ感じているものの、いつから始めようかなとなかなか実施に踏み切れない人が多いのが実態です。終活はいったいいつから始めたらいいのか、その考え方について解説いたします。
目次
終活とは? 「いつから」「何を」「誰に」
終活という言葉の意味
終活という言葉は、「人生の終わりのための活動」という意味です。
少子高齢化の社会では、子や孫が親や先祖の介護、看取り、供養を十分にできないことも少なくなく、自分の最期を自分で考えようとする動きがみられるようになりました。
終活で考えるべき内容としては、介護、医療、葬儀、埋葬等の供養、相続、生前整理などが挙げられます。
いつからすべきか迷う人が多い
必要性こそ感じているものの、いつから、何から始めるべきかと悩んでいる人が実に多いのが実態です。
SBIいきいき少額短期保険株式会社が実施した「“終活・葬儀”に関するアンケート調査」(2023年度)によると、「“終活”の必要性を感じる」人は 80.9%にも及ぶのに対し、実際に「“終活”に取り組んでいる」のは 4人に 1人という結果だったようです。
「家族に迷惑をかけたくない」「まだ時期が早いから」「したいけど忙しくてなかなか取り組めない」などの理由が考えられます。
大切なのは「何を」より「誰に」
終活で大切なのは、何をすべきかよりも、誰に託すかです。
たとえばあなたがどんなに一生懸命にエンディングノートを作成したとしても、それを誰かに知ってもらわないと意味がありません。
また、お葬式について事前に計画を立てていたとしても、喪主となる人がその通りに実行してくれるかどうかも不明瞭です。
だからこそ終活は、誰に自身の死後を任せるか、その人と想いを共有できるかが大切になるのです。
いつから始めるべき?
いつかはしなくてはと思いながらなかなかできない終活。いったいいつから始めるべきなのでしょうか。
終活をいつから始めるべきかの基本的な考え方
まずは、終活をいつから始めるべきかの基本的な考え方をお伝えします。
終活とは、そもそもいつから始めてもいいですし、いつから始めなければならないという決まりもありません。ただし、「早いに越したことはない」のは間違いないでしょう。
また、自身の終活ではなく、親の終活をともに進めていくという意味においては、40代くらいから自分事として向き合うものになるでしょう。
40代でできること
40代にもなると、親の年齢が60代から70代にさしかかる時期です。まだまだ元気な高齢者が多いとはいえ、やがてやってくる未来に備えて、「いつから終活をしようか」と考えるだけでなく、実際に何かしらの行動をしてみましょう。
「自分が亡くなったあと、家の中のものはどうしたらいいの?」
「こんな風にお葬式してもらいたいという希望はあるの?」
…など、まずは気軽に話して、お互いの意向を確認し合うだけでも、終活の大きな第一歩だと言えるでしょう。
50代でできること
50代にもなると、親が80歳を超えるという人も少なくなく、終活をいつからしようかと悩む間もなく、その必要性が向こうからやって来ます。介護、医療、葬儀など、終活で考える事柄に対して本格的に取り組む時期です。
- 親子でしっかり話し合う
- 家の中のものを断捨離していく
- 財産を把握し、相続の方針を確認する
- 葬儀やその後の供養について考える
こうしたことを現実的に考えなければなりません。
60代でできること
60代になると、定年退職を迎える人も多く、親の終活だけでなく、自身のセカンドライフとして終活に取り組み始めるころです。いつから終活をはじめようかと考えている方は、親の終活を通じて、自身の終活に思いを馳せるタイミングになると言えるでしょう。
終活はいつから、何歳からがいいのか
このように見てみると、終活はいつから、何歳からがいいかという決まりはありませんが、40代を超えてからは、親の終活も含め、終活をせざるを得ない状況になってくることが分かると思います。
だからこそ、いつからいつからと悩んでいるのであれば、どんなに些細なことでも構わないので、少しでも早く終活に取り組むことをおすすめします。
終活は何から始めるべき?
いざ終活を始めようとしたとき、一体何から始めるべきなのでしょうか。まずは手始めに、次のような事柄からスタートするのが良いでしょう。
家族と話し合う
まずは家族で話し合いをしましょう。終活とは計画を立てる人と、それを実行する人がいてはじめて成り立つからです。
何から始めるべきか、はっきりしたビジョンがないとしても、まずはぼんやりとでもいいので、みんなで将来を思い描くことが大切です。
エンディングノートの作成
終活をしていく上でとても有効なのがエンディングノートです。
エンディングノートとは、その名の通り、人生をどう終えるかについて記したノートです。自身について、介護や医療、葬儀や供養、相続や遺品整理などについての本人の希望を記します。
何から始めるべきか分からない人は、エンディングノートを活用することで終活を少しずつ前に進められるでしょう。
断捨離
身の回りのものを分別して処分する断捨離は、終活を進める上でとても重要です。いつから始めるべきか、何から始めるべきかと悩んでいる方は、まずは身の回りの物をスッキリさせる意味も込めて、断捨離をしてみてはいかがでしょうか。
遺品整理の負担は遺された家族たちにとってとても大きく、家財が少しでも少ない方が望ましいでしょう。
終活をいつから始めるべきか分からない方はマキノ祭典にご相談下さい
いかがでしたでしょうか。終活をいつから始めるべきか分からないという方は、マキノ祭典にご相談下さい。葬儀のことはもちろん、その後の供養、相続、不動産売却、遺品整理など、さまざまな相談にお答えいたします。