後悔しないための葬儀の準備|喪主の決め方、流れ、費用を詳しく解説します
いつやって来るか分からない葬儀ですが、事前に準備しておくことで、後悔なく、満足いく形で故人さまを送り出せます。しかし、葬儀は一生に一度経験するかしないかのことですし、短時間で決めなければならないことがたくさんあります。だからこそ、時間に余裕がある時に、何を準備しなければならないかを知っておくことが大切です。
この記事では、喪主の決め方、一連の流れ、一日葬や家族葬などのスタイル、葬儀費用について、分かりやすく解説します。葬儀の事前準備の参考にしてもらえると幸いです。
喪主の決め方
葬儀の準備を進める上で最初の大切なステップは、喪主を決めることです。喪主は葬儀全体の責任者となり、各種の決定を行います。一般的に、喪主は配偶者や長男、長女などの近親者が務めますが、家庭の状況や故人の意思を尊重して、家族間で話し合い、最も適任と思われる人を選ぶことが重要です。
喪主を選ぶ際のポイントとしては、今後の供養を主体的に行う人がなる傾向にあります。配偶者が高齢の場合は子が務めることも少なくありません。また、遠方に住んでいる長男ではなく、近くに住んでいる次男が務めることもあります。
喪主が決まると、喪主を中心に葬儀の準備を進めていきます。
葬儀のスタイルの決定とその流れ
葬儀のスタイルを決めることは、葬儀準備の中で最も重要な選択の一つです。近年では、様々な葬儀スタイルが選べるようになりました。代表的なものを、葬儀の流れとともにご紹介いたします。
最近は家族葬が主流
家族葬は、親しい家族や親族だけで静かに故人を送り出すスタイルです。アットホームな雰囲気の中で、故人とのお別れをゆっくりと過ごせるため、近年非常に人気があります。また、参列者が少ないため、準備や費用面でも負担が軽減されるのもメリットです。
<家族葬の一般的な流れ>
- ご逝去・安置(ご安置は自宅か、安置施設をお選びいただけます)
- 葬儀の打ち合わせ(喪主、家族、葬儀社で実施)
- 納棺式(事前納棺、通夜式前の納棺をお選びいただけます)
- 通夜式(喪主、家族、親族が参列します)
- 葬儀告別式(式中に初七日法要を含むこともあります)
- 出棺・火葬(火葬場に移動して火葬をします)
- 精進落とし(家族や親族で食事を囲みます)
通夜のない一日葬
家族葬をさらにコンパクトにしたのが一日葬です。通夜を行わず、告別式から火葬までを一日で済ませます。時間を確保しづらい方や費用を抑えたい方におすすめです。
<一日葬の一般的な流れ>
- ご逝去・安置(ご安置は自宅か、安置施設をお選びいただけます)
- 葬儀の打ち合わせ(喪主、家族、葬儀社で実施)
- 納棺式(事前納棺が基本です)
- ご遺体の移動(葬儀前日、または当日に会館に移動します)
- 葬儀告別式(式中に初七日法要を含むこともあります)
- 出棺・火葬(火葬場に移動して火葬をします)
- 精進落とし(家族や親族で食事を囲みます)
火葬のみの直葬
直葬は、通夜や告別式などの式典を行わず、火葬のみを行うスタイルです。故人の意思や家族の状況により、葬儀の簡素化を希望する場合に選ばれます。費用が最も抑えられ、準備すべきことも大幅に軽減されます。別途、後日改めてお別れの場を設ける方もいます。
<直葬の一般的な流れ>
- ご逝去・安置(ご安置は安置施設が基本です)
- 葬儀の打ち合わせ(喪主、家族、葬儀社で実施)
- 納棺式(葬儀社一人が基本です)
- ご遺体の移動(事前に火葬場に移動します)
- 火葬(喪主や家族は日程に合わせて火葬場に集合します)
- 拾骨(遺骨を骨壺に納めて、火葬終了です)
葬儀費用とその準備について
葬儀の準備において、喪主の一番の関心事は事前に予算を把握しておくことではないでしょうか。一般的には、葬儀費用には、葬儀の基本費用(祭壇、棺、車両費)、おもてなしの費用(飲食の費用、返礼品の費用)、僧侶への謝礼(御布施、お車代、御膳料)、火葬場や会場への費用に大別されます。
葬儀費用は葬儀のスタイルや規模によって多く左右されます。だからこそ、まずは家族と話し合って葬儀スタイルを決め、そこから葬儀社に相談して自分たちが希望する葬儀にどれくらいの費用がかかるのかを見積もりをしてもらいましょう。
事前に準備しておくものリスト
葬儀の準備において、喪主が事前に用意しておくべきものをリスト化しました。いざという時に慌てないために、参考にしてみてください。
- 喪服(自分用だけでなく、家族分も)
- 故人の写真(遺影用にきれいな写真を選んでおく)
- 親戚・友人の連絡先リスト(いざという時の連絡先として)
- 遺言書やエンディングノート(故人の意思を確認するため)
葬儀の準備でお困りの方はマキノ祭典へ
いかがでしたでしょうか。葬儀の準備に関してすべきこと、考え方、実際に準備しておくべきものについて解説いたしました。
何よりも、早めに葬儀について考えておくことが、実際の葬儀の満足度の向上につながります。何も分からないまま言われるがままに行う葬儀よりも、自分たちで考えて、準備して、本番に臨む葬儀の方が、より主体的になり、ゆっくりと故人さまと向き合えるからです。
葬儀を事前に準備する上でおすすめは、葬儀社に事前相談をすることです。喪主や家族で考えたことを専門家に話すことで、より葬儀のイメージがしやすくなり、専門的なアドバイスをもらうこともできます。
マキノ祭典は、練馬区内5か所にお葬式相談サロンを設けています。お近くの方であれば、ぜひともお気軽に足を運んでください。葬儀の準備に関するお悩みをお聞かせください。