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練馬区 - 葬儀の豆知識 (お葬式後)

樹木葬をご存じですか?

樹木葬とは、樹木のお墓

樹木葬とは、その名前の通り、樹木を墓標としたお墓のことです。これまでのお墓は石で作られたものが一般的で、いまでも墓石は根強く人気です。しかし、環境保全、自然回帰、墓じまい不要、安価なお墓など、さまざまな理由から、樹木葬を希望する人が増えています。

樹木葬 2つのタイプ

樹木葬には大きく2つのタイプがあります。

【里山型】

ひとつは「里山型」と呼ばれるものです。日本初の樹木葬を行った岩手県一関市の祥雲寺(現在は知勝院)によるものが、まさに里山型の典型です。里山の環境保全と自然の中での埋葬を組み合わせることを理念としていることから、石材やコンクリートなどの人工物を一切使わないのが特徴です。

里山の中で個別に区画が割り当てられ、土を掘って、遺骨を埋め、そして花木を植樹してこれを墓標とします。大自然に還れることから、首都圏からの申込者も多く、月に一度の都内での説明会が継続的に行われているほどです。

ただし、里山型は全国的に普及しているとは言い難いのが実情です。お骨を埋葬するためには、都道府県からその土地を「墓地」として認めてもらわなければならず、このハードルが実に高いのです。祥雲寺ですら許可がおりるのに4年近くの歳月がかかったと言われています。

【公園型】

樹木葬を都市型霊園に取り込んだのが「公園型」と呼ばれるものです。一般的な霊園の中に樹木葬区画を設けたものがこれに当たります。都内にお住まいの方にとっては、都立小平霊園の樹木墓地や樹林墓地が真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。

埋葬方法もさまざまで、シンボルツリーの周りに配置されたカロートの中に遺骨を埋葬するものや、一カ所に合葬するタイプのものなどがあります。また、民間霊園による樹木葬霊園では、区画が個別に設けられているもの、ガーデン風の霊園、石のモニュメントやプレートと組み合わされたものなど、趣向を凝らした樹木葬霊園が多く見られます。

メリットと注意点

樹木葬は、自然の緑に囲まれた中で眠ることができ、遺された方にとっても伝統的な、重厚で堅牢な墓石よりも明るく開放的な雰囲気の中でお参りができます。また、多くの樹木葬は永代供養がついているものが多く、墓じまいの心配もありません。墓石を建てることがないので、初期費用も安価に済むのも魅力のひとつです。

しかし一方で、墓標が自然の花木であるため、自然災害や悪天候に弱く、訪れる季節によっては草花が枯れていることも少なくありません。また、墓石であれば何世代に渡っても使用することができ、いわば祖先と子孫のつながりのシンボルとしての役目を果たしますが、それに比べて樹木葬は一代限りのお墓に適していると言えるでしょう。

お墓探しの際は、流行やトレンドに左右されず、自分たちにとってどのお墓が心に平穏をもたらせてくれるだろうかと、しっかりと考えたいものですね。