近年、「自分の決まった宗教がない」という理由で、無宗教葬を検討される方が多くいらっしゃいます。しかし、無宗教葬とは一体どのような葬儀なのか、一般葬などとはどこが違うのか、メリット・デメリットについて詳しくご紹介いたします。
目次
■無宗教葬とは?
無宗教葬とは、宗教儀式のない葬儀のことです。最も大きな特徴となるのは宗教的な儀式を行わず、読経などのために僧侶を呼ばない点といえるでしょう。従来の葬儀形式にとらわれることのない葬儀スタイルであるため、「自由葬」と呼ばれます。そのため、設営や演出を含め、好みの内容にアレンジできるため「その人らしい」葬儀を行うことができます。一方で、「演出にあまりこだわりたくない」「費用を抑えた葬儀を行いたい」という方は、直葬・火葬式を行うことをお勧めいたします。
全日本冠婚葬祭互助協会のアンケートによると、お葬式の形式について「無宗教」と答えた方は、2011年以降は2%程度います。日本人の葬儀への考え方は変化しており、無宗教葬のあり方も認められつつあります。そのような時代背景により、無宗教葬を選びやすくなっているといえるでしょう。
■練馬区における無宗教葬儀の流れ
無宗教葬儀は、特定の宗教に則った葬儀とは異なり、これといって決まった流れがありません。昔からの形式や慣習にとらわれないため、故人や親族の考えを反映しやすいといえます。
一方で、故人や親族の強い希望がない場合は、葬儀の流れや段取りを決めるのに時間がかかるケースが多くみられます。ここからは、無宗教葬儀の流れの一例を順番にご紹介します。
①参列者入場
葬儀に参列する方(遺族、親族、友人、知人)が葬儀会場に入場し、決められた席に座ります。大規模な葬儀を執り行う場合は、入場したあとに、どこに座ればよいか迷う参列者も出てきがちです。スケジュールどおりに進めるためには、葬儀会場の入り口付近で参列者の席を確認・案内する係を設けるとよいでしょう。このときに、故人のお気に入りだった曲を流したり、バンドによる生演奏で参列者を迎えたりする場合もあります。
②黙祷
無宗教の葬儀では仏式のように僧侶がお経を読むことはありません。この葬儀の流れに、初めて無宗教の葬儀に参列した方は、このような葬儀の流れに多少の戸惑いを感じることもあるようです。
無宗教の葬儀では、お経を読まない代わりに、参列者全員で故人に対して黙祷を捧げます。在りし日の故人の姿を思い浮かべながら黙祷するようにしましょう。目をつぶって少し頭を下げ、故人を偲ぶ時を過ごします。
③献奏
献奏では、故人が好きだった曲や思い出の曲をかけます。ほかにも、楽器やバンドによる生演奏をすることもあるようです。葬儀業者を利用する場合は、生演奏が可能かどうか確認しておきましょう。
生演奏以外でも、スライドショーを作成してナレーションをあわせたり、ビデオを上映したりする場合もあります。思い出の曲をかけるときは、誰からの依頼であるかということや、曲にまつわるエピソードも紹介するとよいでしょう。
④献花
無宗教の葬儀では仏式でいう焼香はなく、献花を行います。献花も焼香などと同様、故人を弔う意味を持つものです。菊やカーネーションなどが一般的ですが、故人の好きだった花が選ばれることもあります。喪主、遺族、親族、参列者の順番で花を供えます。その時に故人が好きだった曲をBGMとしてかけても問題ありません。
⑤喪主の挨拶
喪主から参列者に対しての挨拶が述べられます。葬儀への参列に対するお礼と、生前のお付き合いへの感謝の気持ちを表すものです。その後ご出棺という流れになります。
■まとめ
無宗教葬は「自由な形で故人様とお別れができる」といった、皆様で作るお葬式でもあります。今回ご紹介させていただいた、無宗教の葬儀の流れは、あくまでも一例です。お別れの際に様々な希望もあるかと思いますので、ぜひマキノ祭典にご相談くださいませ。