【ブログ・梅原清美】日々の仕事で感じること
こんにちは。葬祭部ディレクターの梅原清美です。
マキノ祭典に入社して、もうすぐ1年と3か月になります。
46歳という年齢で、まったく未知の世界だった葬儀業界に飛び込んだわけですが、今は毎日、たくさんの学びと経験を積ませていただいています。
今日は、そんな私の現場での奮闘ぶりを、少しだけお話しさせてください。
葬祭部での仕事
私はいま、葬祭部のディレクターという立場で仕事をしています。
葬祭部には、大きく分けて「プランナー」と「ディレクター」という役割があります。
プランナーは、ご遺族に最初に寄り添いながら、打ち合わせをし、葬儀の内容を決めていく、とても大切なお仕事です。
そして、私たちディレクターは、プランナーとご家族で決めた内容を、実際に現場でかたちにしていく仕事です。
多くの場合、葬儀式場で行われる納棺式のタイミングで、ご家族と初めてお会いし、担当がプランナーからディレクターに引き継がれます。
当然、ご家族にとっては「担当が変わる」ことがを不安に想う方もおられるでしょう。だからこそ、プランナーとの引継ぎはとても大切です。
マキノ祭典は、引継ぎ用のシートに加えて、「Chatwork」や「ボイスメール」など、情報共有の仕組みがしっかり整っているので、それらを活用しながら、ご家族のご希望や思いが漏れないように、丁寧に確認しています。
今の私が心がけているのは、とにかく「ひとつひとつ丁寧に」「確実に」。
経験豊富な先輩方と比べたらまだまだなのは自分でもよくわかっています。だからこそ「引き継がれた内容の確認作業は誰にも負けないぞ」という気持ちで取り組んでいます。
葬儀の仕事のむずかしさ
46年生きてきて、そもそも葬儀そのものに縁があまりなかったので、葬儀社がどんな仕事をしているのか、はっきりしたイメージはありませんでした。
ところが実際に働いてみると、本当に覚えることがたくさんあって驚きました。
たとえばお寺さまとのやりとりひとつでも、宗派によって進行も違えば、用意するものも違います。お経の内容や、お焼香のタイミングなども異なり、これらをすべて把握していなければなりません。
さらにむずかしさを感じるのは、知識だけではなく「心配り」の部分です。
大切なご家族を亡くされた方への声のかけ方、そのタイミングや言葉選びには、今でも本当に悩みます。
「何かひと言、ふみ込んだ話をして、お客様に寄り添いたい」
心の中ではそう思っても、なかなか言葉が出てこないことなんてしばしばです。
支えてくれる、やさしい先輩たち
そんなわたしを、マキノ祭典の先輩たちはあたたかく迎え入れてくれます。なかでも印象に残っているのが、小嶋守さん(今は異動されています)のお言葉です。
小嶋さんはいつも、現場から戻ってきた私に「どう?」「無事に終わった?」と気さくに声をかけて下さいます。
その時は「仕事、慣れてきた?」と話しかけてきてくれたのですが、「慣れるだなんてめっそうもないです。毎回緊張しています」と正直にお答えしました。すると…
「その気持ちが大事だよ。僕だって今でも緊張する。その思いががなくなったら逆にこわいよ」
とおっしゃってくれたんです。
20年以上も経験を積んだ方が、いまだにそういう気持ちを持っておられると知って、「私も緊張していいんだ」「緊張しながらでも、誠実に向き合おう」と思えるようになりましたし、小嶋さんのやさしさと、プロとしての矜持を感じます。
葬儀の現場で感じること
ひとことに「お葬式」と言っても、その人間模様は、実にさまざまです。
大往生された方のお葬式では、あたたかい雰囲気に包まれることもあれば、若い方の悲しいお別れの場面では、胸がつぶれそうな想いにもなります。
ひとつとして同じ葬儀はなく、そのたびに「お一人おひとりに、きちんと向き合おう」と、気持ちを新たにしています。
ありがたいことに、マキノ祭典には多くのご依頼があり、そのおかげさまで、私自身もひとつのお式が終わると、また次のお式へとすぐに動いていきます。
振り返る時間もないくらいですが、今回こうしてブログを書く機会をいただいて、改めてこれまでのことを思い返すことができました。
まだまだ未熟者ですが、これまで出会ったご家族さまとのご縁を胸に、これからも学び続け、少しでも良いお手伝いができるディレクターになりたいと思っています。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。