【ブログ・梅西杏菜】入社6カ月の独り立ち。私の営業奮闘記
こんにちは、新卒1年目の梅西杏菜です。
前回のブログでは、私がマキノ祭典に入社するまでのお話をしました。
今回は、入社して半年が経ち、営業部で日々奮闘する私のリアルな日常を綴ってみたいと思います。
100人いれば、100通りのお別れ
以前のブログでも触れましたが、私自身、祖父母のおばの葬儀に参列したことがありました。その経験から、私は「お葬式ってあたたかい場だな」というイメージを持っていました。
けれども、実際に葬儀社として働いてみると、必ずしも「いいお葬式」ばかりではないことを知りました。
葬儀とは、人の人生の最期のセレモニーですから、100人いれば100通りのお別れのかたちがあります。
明るく笑顔で「ありがとう」を伝えることのできるお式もあれば、深い悲しみの中で、言葉にできず、涙に包まれるお式もあります。
そのどちらも、故人を想う気持ちが表れている大切な時間。現場に立つたびに「お葬式はひとつひとつ違うんだ」ということを、毎日実感しています。
22歳の私が営業している理由
私は営業部に所属し、マキノ祭典のお得意先様を訪問しています。
入社半年、22歳の新人。まだまだ見習いではありますが、こうして営業の現場を任されているのは、やっぱり私の「行動力」なんだろうとなと、感じています。
前回のブログでも触れましたが、私は「あれもしたい、これもしたい」と好奇心が止まらないタイプ。だから何かを始めるときも、あまりためらうことがありません。営業訪問を苦手に感じる人も少なくないと聞きますが、私は不思議と抵抗がないんです。
とはいえ、営業は「ただ訪問すればいい」というものではありません。そこで求められるのは、自分の好奇心を満たすことではなく、お客様にとってお役に立てるかどうか。訪問先の方々に喜んでいただいて、はじめて私の行動に意味を持ちます。
自分の行動の基準が「好奇心」から「お客様への貢献」に切り替わったとき、私は「これが社会なんだ」「これが大人なんだ」と実感しました。
この記事を読んで下さっている方からすれば当たり前のことかもしれませんが、これまで自分の興味だけで動いてきた私にとっては、とても大きな気づきでした。まさに社会人1年目としての学びを、日々実感しています。
寄り添える人間になるために
定期的な営業訪問に加えて、お客様からお仕事のご依頼が入ったら、その現場に向かうことも少なくありません。
多くの場合、ご連絡をいただくのは「大切なご家族が亡くなられた」というとき。病院や警察署にお迎えに行き、ご安置の手配をしながら、ご遺族の不安を少しでも和らげるのが私たちの役目です。
「これからの流れはこのようになります」
「ご安置先はどちらをご希望ですか?」
「死亡届の提出は弊社で対応いたします」
こうしたご説明をするのですが、ただ手順を伝えるだけでは不十分です。ご遺族の不安や戸惑いを、少しでも安心に変えられるようにお伝えしなければならないのです。
これがなかなかむずかしく、台本を読んで、マニュアルを進めるだけでなく、その先に行かなければならないと感じています。
先輩の安達さんがブログで書かれていた「聴くことの大切さ」という言葉が、いまの私にはとても響いています。
まずは葬儀の基本、業務内容をしっかり身につけ、現場で心に余裕を持てるようになること。その余裕があってはじめて、お客様のお話をていねいに聴くことができるのだと思います。
お客様に寄り添える人間になるために、覚えなければならないことが、まだまだたくさんあります。
お客様からのはじめてのお手紙
入社して半年。営業部として独り立ちしてはじめて火葬のお手伝いをしたときのことは、今でも忘れられません。
きっと私の動きはぎこちなかったと思います。まだまだ不慣れな新人でしたから。
けれども、後日そのお客様から感謝のお手紙をいただいたのです。
その方は、故人さまのご火葬のために山口県から上京されていました。不慣れな都会で、大切なご家族を見送らなければならない。そんな不安の中で頼りになるのは、その場にいる私しかいなかったのだと思います。
私自身はまだまだ頼りない存在でしたが、「あなたがいてくれてよかった」と言っていただけたことが本当にうれしくて、そのお手紙はいまでも大切にしています。
そして、嬉しいと同時に感じたのは、お客様の目には、私たち葬儀社が「最後の拠りどころ」として映っているということ。その責任の重さを思うと、もっと努力をして、経験を積んで、お客様に安心していただける人間にならなければと、決意を新たにしています。
おわりに
松潤と丸ちゃんとの思わぬご縁から、マキノ祭典で働いている私(詳しくは前回のブログを!)。
実際に葬儀の世界に足を踏み入れて、命の現場に接してみると、深く考えさせられること、感じさせられることが実にたくさんあります。
入社して半年。毎日が学びで、失敗も少なくありませんが、けれども、その一つひとつが私の成長につながっているのを実感します。
お葬式は一度きり。だからこそ、出会ったご家族にとって少しでも安心できる存在になれるよう、これからも真剣に向き合っていきます。
22歳の私の奮闘は、まだまだ続きます。