【ブログ・今野理奈】40代からの転職。私が葬儀社でがんばれる理由
こんにちは。葬祭部ディレクターチームに所属している今野理奈です。2024年4月に入社し、8か月目を迎えます。
40代で業界未経験、ゼロからスタートとした私だからこそ伝えられる、転職のきっかけや現在の働き方についてお話しします。
これから転職を考えている方や葬儀業界に興味のある方の参考になれば幸いです。
飲食、アパレルから葬儀業界へ
私は大分県大分市で生まれ、高校卒業と同時に上京しました。
学生時代からカフェや居酒屋でアルバイトを経験し、その後はバーテンダーの道に進み、さらに料理も学びたいと思い、フランス料理のお店に勤めました。
20代は、いつか自分の店を持つことを目標として飲食業界で本格的なキャリアを積みましたが、30歳で結婚し、子どもを授かったことで一度仕事を辞め、子育てに専念しました。
下の子が幼稚園に入ったタイミングで社会復帰を決意しました。幼い子どもたちを自宅に置いて飲食の仕事をすることがためらわれ、日中に働くことのできる大手アパレル企業に入社。しかし、契約社員から正社員登用への道は険しく、「40代から正社員として長く働ける職場」を探すようになりました。
転職エージェントからは美容業界やアパレル業界など複数の会社を紹介されましたが、その中で最初に声をかけてくれたのがマキノ祭典でした。
「葬儀屋さんって、どんな雰囲気なのだろうか」
「固い身なりと言葉遣いでないといけないのかな」
…などと緊張しつつ、面接のために上石神井の本社へ。実際に訪れてみるといい意味で拍子抜けしました。改装工事中で入口が分からずにいたわたしを社員の方が親切に案内してくれましたし、社内でも一人ひとり丁寧に挨拶をしてくれました。
面接担当の丸山さんも堅苦しさを感じさせず、明るく、話しやすい雰囲気を作ってくれたのが印象的です。
結果として3社から内定をいただきましたが、最終的には「どうせやるなら、これまでとはかけ離れた未知の業界で、自分を試せる環境に身を置きたい」と思い、葬儀業界でゼロから挑戦することを決意しました。
厳しさとやりがいを感じる日々
40代。2児の母。業界未経験。ペーパードライバー。こんなわたしを正社員として採用してくれたマキノ祭典に、正直驚きました。
中途採用のメリットは、ずばり即戦力ですが、だからこそ未経験の人間でも採用してしまう会社には感謝しかありませんし、その懐の深さを有難く思います。
現在は葬祭部に所属し、葬祭ディレクターとして、会場設営や式典の進行といった業務を担当しています。お葬式は人生で最も大切なイベントのひとつ。ミスが許されない緊張感が常にありますが、先輩社員が作成してくれたマニュアルやチェックシートに基づいて、日々丁寧な仕事を心がけています。
特にお通夜の現場では帰宅が夜10時を過ぎることもあり、2児の母としての生活との両立が大変なこともあります。
それでも、お客様とのご縁は何よりもかけがえのないものです。「ありがとうございます」「いいお葬式になりました」などのことばをいただくたびに、この仕事を選んで良かったと感じています。
ともに成長する家族
「ママは葬儀屋さんで働くよ」
そのことばを娘たちに伝えたとき、反対されるのではと心配していましたが、娘たちは驚くこともなく「がんばってね!」と応援してくれました。主人も「これからは俺も協力するよ」と今まで以上に家事を手伝ってくれるようになりました。
葬儀社の仕事はどうしても帰宅が遅くなりがちです。夜ごはんを作り始めるのが21時を超える日もありますし、忙しいときにはコンビニ弁当で済ませることもあります。それでも、家族が「お母さん、頑張ってるから」と受け入れてくれることが本当に心強いです。
特に上の娘は、以前は反抗期の真っ最中でしたが、私が新しい仕事に疲れている様子を見て、「お母さんは大変なんだ」と感じてくれたようです。
最近では家のことを率先して手伝ってくれるようになり、娘の成長を感じています。
主人もまた、忙しい日は子どもたちの面倒を見たり、食事の準備を進めたりしてくれます。帰宅が遅い日には洗濯物や片付けを済ませてくれていることもあり、私の負担を少しでも減らそうとしてくれます。その姿に支えられているからこそ、私は仕事に集中できています。
もちろん、母親としては足りないところだらけです。学校の提出物を忘れたり、三者面談をすっかり失念してしまったこともあります。でも、家族全員で助け合い、一つのチームとして前に進んでいると感じます。マキノ祭典で働くことが、私自身だけでなく家族全体の成長につながっていると実感しています。
家族は、私の挑戦をただ支えてくれるだけではありません。この仕事を通して、私たち家族全員が一緒に成長しているのです。