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【ブログ・松田洋輔】葬儀屋さんのいる葬儀、いない葬儀 | の葬儀・区民葬・家族葬ならマキノ祭典・株式会社まきの

ブログ

【ブログ・松田洋輔】葬儀屋さんのいる葬儀、いない葬儀

2025.03.03

こんにちは。マキノ祭典アフターサポート事業部の松田洋輔です。

私は1年半前にマキノ祭典に転職し、葬儀の仕事に携わるようになりました。そのきっかけとなったのは、自分自身の家族の葬儀の経験です。

今から約20年前、中学3年生の時に祖父の葬儀を経験しました。当時、私の生まれ育った田舎のお葬式には葬儀屋さんがおらず、すべてを家族と地域の人たちが取り仕切るものでした。

母はとにかく動き回り、悲しむ暇もないほど忙しく、そんな姿を傍観していた私は、「葬儀とはただただ大変なものなのだな」という印象を抱いていました。

しかし、20年後に祖母の葬儀を迎えたとき、その印象は大きく変わったのです。

葬儀社のサポートのおかげで、穏やかな時間の中で、しっかりと祖母を見送ることができたのです。その経験が、私の人生の転機となりました。

この記事では、祖父の”自宅葬”と祖母の”会館葬”の違い、そして、キーマンとなる葬儀屋さんの存在について感じたことをお話しします。

葬儀社のいない”自宅葬”の混乱ぶり

山形県村山市で生まれ育った私は、中学3年生の時、祖父の葬儀を通じてはじめて「お葬式」を経験しました。

かつての東京もそうだったように、私の住んでいた地域でも昔ながらの「自宅葬」が一般的でした。お葬式は家族や地域の人たちで作り上げるものだったのです。葬儀社などは存在せず、家族が中心となってすべての段取りを決めていきます。

中学生の私はただただ傍観していましたが、そんな私から見ても、母にのしかかる負担は計り知れないほど大きなものでした。

  • お坊さんとのやりとり
  • 葬儀の打ち合わせ
  • 祭壇の組み立て
  • 炊き出しの準備
  • 弔問客への接待

仏間では地域の男衆たちが地域で共同保有する祭壇を組み立て、台所ではご婦人たちがおにぎりや煮物などを炊き出しする。準備の段階で、たくさんの人たちがわが家に出入りしていました。

そして通夜ともなると、さらに多くの人が焼香にやってきて、夜通しお酒を飲みながらお線香の番をして、とにかく家の中はドタバタしていました。

夫婦が揃っていれば役割分担もできたのでしょうが、両親は離婚しており、母一人がすべてをしなければならなかったことも、負担が増えた要因のひとつです。

山形では「先火葬」の地域が多く、通夜の翌日は午前中に火葬を済ませ、午後から葬儀を行いました。疲れがピークに達する中、なんとか通夜・火葬・葬儀の行程を終えたものの、そのあとも休む暇はありません。

葬儀を終えたあとも、母は地域の人たちへのあいさつ回り、香典返し、位牌やお墓の準備、さらには相続や死後の手続きまで、多くのやるべきことに追われていたのです。

“会館葬”で見せる穏やかな母の笑顔

それから約20年。東京に住む私のもとに、祖母が亡くなったとの連絡が入りました。

「ああ。またあの時と同じような混乱の中、ばあちゃんを送り出すのだな」と、大人になった私は覚悟を決めて山形に戻りました。ただし「今回は自宅ではなく、葬儀会館で行う」とのこと。

指定された葬儀会館へ向かうと、そこで目にしたのは、親戚と談笑しながらのんびりとお茶を啜る母の姿でした。20年前の疲れ果てていた母とは、まるで別人のようでした。

「あれ? これ、お葬式だよね…?」

私は、祖父の時のドタバタのお葬式が当たり前だと思い込んでいたので、この和やかな雰囲気に、拍子抜けどころか、一種の衝撃を受けました。母があんなに穏やかな表情をしているだなんて。

葬儀のすべてを葬儀社が段取りしてくれました。お坊さんとの調整、会場の設営、通夜や葬儀の進行、さらには細かな手配まで。遺族はただ、大切な人を送り出すことに専念できたのです。

ゆっくりとした時間の中で、祖母との最期の時間を過ごした母。しっかりとお別れができたことが、何よりも満足の様子でした。そんな母を見ながら、私は心の底からこう思いました。

「葬儀屋さんがいるだけで、こんなにも違うのか」と。

穏やかさを提供する立場に立って

40歳を目前にして、私は「長く働ける仕事に就きたい」と考え、前職を辞めました。そんな時、ご縁があったのがマキノ祭典でした。

祖母の葬儀の直後だったこともあり、私にとって葬儀社は「正義の味方」のような存在でした。家族を苦しさから解放し、亡き人との最後の時間を大切にできるようサポートする。そんな仕事に携われるなら、これほどやりがいのあることはないと感じたのです。

実際に葬儀の現場に立つようになり、改めて実感しました。ご家族の辛さや混乱を少しでも和らげることができるなら、これ以上のやりがいはありません。

葬儀とは、ただお別れをする場ではありません。遺族が安心して故人を送り出し、次の一歩を踏み出すための大切な儀式です。母がそうであったように、私もその手助けができる葬祭専門職業人として、お客様に寄り添い続けていきたいと思います。