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お線香の煙が気になる方が今すぐできる簡単な解決法 | の葬儀・区民葬・家族葬ならマキノ祭典・株式会社まきの

練馬区の葬儀の豆知識

お線香の煙が気になる方が今すぐできる簡単な解決法

2025.03.09

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

お葬式を終えたあと、自宅にお仏壇を構えて故人さまを供養します。そこで欠かせないのがお線香ですが、お線香の煙や香りが苦手という人も少なくありません。

「お線香を焚くと、部屋にこもる煙が気になる…」

「お線香の煙って、体に悪いの?」

「火を扱うため、火事が心配」

こんなふうに思ったことはありませんか?

最近では住宅環境の変化や健康への影響が気になって、お線香を焚くのをためらう方も増えています。

「お線香の煙が気になる!」という方に向けて、その原因と簡単にできる解決法をご紹介します。

お線香は「香り」のお供え

まずはじめに、お線香についておさらいをしておきましょう。

お線香は、仏様やご先祖様に香りをお供えするためのもの。

仏教では「五供(ごく)」といって、「花・灯・香・水・飲食」をお供えする習慣があります。そのうちの「香」にあたるのが、お線香です。

ちなみに、お香文化は日本だけでなく、世界中で見られます。

古くは中国やエジプトでも、お香を使って場を清めたり、神様に祈りを捧げたりしていました。

お香を焚くとあたりが香しくなり、空気が清められ、清浄な雰囲気に包まれます。だからこそ、昔から高貴な人はお香や香水を好んでいましたし、仏さまにお香をお供えするのも、そうした名残があるのです。

お線香は健康に悪影響?

2021年、九州大学大学院医学研究院の研究グループが、「お線香の煙を吸い込むと、ぜんそくを悪化させる可能性がある」と発表しました。

お線香の煙には微粒子が含まれており、それが気管支に影響を与えることがあるのだそうです。

特に、小さなお子さんや高齢の方、呼吸器が弱い方がいるご家庭では、気をつけたいポイントですね。

とはいえ、じゃあ昔からお線香をあげる人は喘息に苦しんでいたのかというと、そんなことはありません。

この理由を筆者なりに考えたのですが、一番の理由は”住宅環境の変化”でないかと思います。

昔の家は木造でしたから、お線香の煙や香りを柱や梁といった木材が吸い込んでくれていたのです。

また、昔の家って、よくも悪くも建具に隙間が多く、煙が自然と外へ抜けていったのです。

これに対し今の住宅は、気密性がとても高く、煙の逃げ場がありません。

また、壁面もクロス仕上げが一般的ですから、建物が香りを吸い込むこともない。

そのため、お線香の煙が部屋にこもりやすくなってしまったのです。

だからこそ、今の暮らしに合った方法で、お線香をお供えする工夫が必要になってきています。

お線香の煙を抑える4つの解決策

それでは、現代のライフスタイルにマッチしつつ、香りのお供えができる4つの解決策をご紹介いたします。

1. 煙の少ないお線香を使う

「お線香=煙が出るもの」と思われがちですが、最近は「微煙タイプ」「無煙タイプ」のお線香も販売されており、これが意外と人気です。

お線香を選ぶ時は「煙が少ないと明記されたもの」「添加物が少なく天然香料で作られたもの」をおすすめします。

2. 部屋の換気をしながら焚く

お線香を焚くときに、ちょっと窓を開けたり、換気扇を回したりするだけでも、煙がこもるのを防げます。

換気のコツは…

・窓を2か所開けて、風の通り道をつくる

・扇風機やサーキュレーターを使って、空気を循環させる

・朝や昼間に焚く(夜よりも換気しやすい)

…などです。

「換気をしながら焚く」と意識するだけで、室内の空気が変わりますよ。

3. ディフューザーを活用する

あまり知られていませんが、最近は「アロマ線香」なるものも登場しています。

その中でも選ばれているのがディフューザータイプのお線香です。

アロマオイルに木製のスティックを浸すだけで、オイルの香りがほのかに部屋に行きわたります。

「お線香って、火をつけて煙を出すだけじゃないの?」

…と、違和感を覚える人もいるかもしれませんが、「香りのお供え」という意味では何ら問題ありません。

ディフューザーのメリットは…

・煙が出ないので、部屋の空気を汚さない

・火を使わないので、安全

・香りの種類を自由に選べる

…などが挙げられます。

白檀や沈香の香りに近いアロマオイルも販売されています。ディフューザーを使えば、仏前に香りをお供えしながら、煙の心配もなくなりますね。

4. 電池式のお線香を使う

「煙がどうしても苦手」「火を使うのが怖い」という方は、「電池式のお線香」はいかがでしょうか?

LEDライトが灯るタイプで、火を使わないので安心です。

本来の「香りのお供え」はできませんが、形としてお線香を灯すことができます。

電池式お線香のメリットは…

・煙やにおいが出ないので、快適

・火事の心配がない

・何度も使えて、経済的

…などが挙げられます。

特に高齢者のご家庭では、火事の心配がないため安心ですね。

おわりに

ということで、この記事ではお線香の煙の解決方法をご紹介いたしました。

お線香は、故人やご先祖様への大切なお供え。でも、現代の暮らしに合った方法を取り入れることも大事です。

<お線香の煙が気になる方へ、解決策まとめ>

  • 煙を抑える「無煙・微煙タイプのお線香」
  • 換気をする 「窓を開けて、風の通り道を作る」
  • 火を使わずに香りを出す 「ディフューザーやアロマを活用」
  • 火も香りも出さない 「電池式のお線香」

大切なのは形よりも心。あなたに合った方法を選ぶことで、故人さまにしっかりと手を合わせられますね。

快適な環境でお線香をお供えし、心穏やかな供養の時間をお過ごしください。