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【ブログ・若林菜穂】「送り手」としてわたしが経験した3つのお葬式 | の家族葬・区民葬ならマキノ祭典(株式会社まきの)

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【ブログ・若林菜穂】「送り手」としてわたしが経験した3つのお葬式

2026.01.11

こんにちは。マキノ祭典の若林菜穂です。

仕事柄、たくさんのご葬儀に携わっていますが、自分自身が「送り手」となる時間は、やっぱり特別です。

幼いころの祖母とのお別れ。

20年後、もうひとりの大切な祖母のお見送り。

そして、家族の一員として愛されたチワワの「葉月」。

今日は、わたしが経験した3つのお葬式のお話をさせていただきます。

小学1年生、はじめてのお葬式

最初のお葬式は、小学1年生のとき。父方の祖母のお葬式でした。

病気がちだった祖母。あまり一緒に遊んでもらった記憶はありません。

でも、たまに祖母の家に遊びに行くと、近所の商店まで手をつないで歩いてくれてお菓子を買ってくれた、やさしい祖母でした。

忘れられないのが納棺式。祖母の自宅で、家族や親戚が祖母と棺を囲んでいます。

はじめてのお葬式で、心臓はバクバクしていましたし、生まれてはじめて接する遺体が怖かったのかもしれません。

「鶴の折り紙を入れてあげよう」と思って、棺の中に手を伸ばしたとき、急に胸が気持ち悪くなって、その場で吐いてしまったんです。

それから、お葬式が終わるまで、わたしは祖母に近づけず、火葬場でも母と一緒に少し距離をとって、ただ見守ることしかできませんでした。

人間はいつか必ずこういう姿になるんだ、という現実を教えてくれた瞬間だったように思います。

20年後、大好きな祖母とのお別れ

それから約20年の月日が経ちました。昨年、母方の祖母をお見送りすることになりました。

祖母は、わたしにとって特別な存在でした。

両親は共働きで忙しく、さらに小学5年生のころ、母は病気になりました。入院も多く両親がそばにいないことが増えたのです。

その間、ずっと私のことを見てくれていたのが祖母でした。

父は仕事で忙しく、母も病気がちで、そんな家庭環境から心が落ち着かなかったのかもしれません。わたしは小学生の頃から、とにかく身の回りのことにイラついて、反抗期が長く続きました。

それでも祖母は、イライラしているわたしの話を辛抱強く聴いてくれていました。祖母から怒られた記憶がありません。

言い返したり、ふてくされたり。そんな幼稚なわたしを、ぜんぶ受け止めてくれた人。今になって思うと、あの頃の私を包んでくれた祖母は、本当にすごいなと思い、ありがたく感じています。

葬儀では、母の妹である叔母が喪主を務めました。私と夫は葬儀のプロとして側でサポートしました。

打合せにも同席しましたが、本当にすばらしい葬儀社さんでした。

女性ばかりの家族会議って、とにかくみんなおしゃべりで(わが家は時に輪をかけて…)話があちこちに飛ぶんですよね。

「これしたい」

「こうしたら喜んでくれるかな」

「いや、あれもある」

それにも関わらずその葬儀社さんは、まとまらない私たちを何ひとつ否定せず、

「それ、素敵ですね」

「ゆっくり考えましょう」

と寄り添ってくれました。

同じ葬儀社として、話を聴く力の大切さを、改めて教えてもらった時間でした。

14歳で旅立ったチワワの「葉月」

そしてもうひとつ、大切なお葬式があります。

6年生のときにわが家にやってきてくれたチワワの「葉月」。

病気がちの母を癒すために、わが家に迎えました。小さな身体で、みんなの心に寄り添ってくれましたし、家族みんなが葉月のことをかわいがっていました。

実家から葉月の訃報を受けたときは仕事中でしたが、上司が快く「早退していいよ」と送り出してくれました。

火葬までの2日間、家族みんなで葉月を囲みました。

高校時代の友達も来てくれました。彼女たちもずっと葉月をかわいがってくれていました。

そのうちの1人は動物病院で働いていて、葉月の遺体をきれいに整え、綿詰めまで手伝ってくれました。

葉月のテーマカラーはオレンジと黄色。みんなで花屋さんでその色の花を探し回って、たくさん飾りました。

肉球スタンプも買ってきて、みんなでペタペタ。思い出の写真も印刷して、全員で手紙を書きました。

火葬のときは、大好きだったドッグフードや梨をお供え。霊園の方が、その場でわざわざ梨を剝いてくださいました。

「ありがとう」のことばとともに、みんなで葉月を送り出しました。

葉月のお骨は、あきる野の動物霊園に埋葬しました。

いまも、命日や誕生日には、練馬からあきる野まで車を走らせ、お参りしています。

お葬式を経験して気づいたこと

「送り手」として、3つのお葬式を経験して、心から感じたことがあります。

お葬式は、亡くなった人のために行うものです。

だけど同時に…

残された家族が集まり、話し、気持ちがつながる時間でもあります。

普段会えない親戚にも会える。

離れた家族も帰ってくる。

思い出を共有できる。

涙の時間なのに、不思議とあったかい。お葬式って、そういう力があるんだって、実感しました。

お葬式は、悲しいだけではなく、家族の気持ちが寄り添う時間です。

私が葬儀の仕事が好きなのは、きっとそのあたたかさを知っているからかもしれません。

これからも、お客様の大切な家族を、心をこめて送り出すお手伝いができたらと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

若林菜穂でした。