【ブログ・菊地ののか】わたしの特別な同期たち
こんにちは。株式会社まきの、葬祭部の菊地ののかです。
前回のブログで、グリーフケアについて綴りました。その中で「何も気を使わずに言いたいことを言える人に、遠慮なく甘えてみてください」と書いたのですが、菊池にとってなんでも話せる相手は、同期入社の仲間たちです。
彼らとの出会いと共に過ごした日々は、わたしにとってかけがえのないものでした。
まともなのはわたしだけ。
2020年度の新卒社員として、わたしはまきのに入社しましたが、わたし意外に同期入社が2名います。
彼らの第一印象は「おかしな人たちで、わたしが一番まともだな」でした。いわゆる”天然”で、頭の中がお花畑の男性・髙橋くん。初対面のわたしにシャチの魅力を語ってくる女性・半澤さん。「うん。まともなのは菊地だけだよな」と、頷けますよね。
でも、研修を通じて同じ時間を過ごし、彼らがまじめに仕事に取り組んでいる姿を見て、根本的な価値観が似ていることに気づきました。それで、すぐにみんなと仲良くなりました。
とはいえ、半澤さんのシャチ熱はやむことがなく、その後も、
「シャチは獰猛に見えて実は超やさしいんだよ」
「わたしはシャチに食べられて死にたい」
…なんてことを言うので、いまでもやっぱりまともなのはわたしだけだと自認してます。
そんな髙橋くん、半澤さんについて、少しばかりお話しさせてください。
絶対に人の悪口を言わない
髙橋耕太くん。茨城県生まれ。実家のそばには広大な太平洋が広がり、それと同じくらいに広い心の持ち主です。
わたしは彼を人として本当に尊敬してます。とにかく人の悪口を絶対に言わない。人間だからイライラすることもあると思うのですけど、顔にも出さない。
わたしたち女子が、
「もう、本当にやになっちゃうよね」
「どうしてわたしが〇〇しなきゃいけないんだろうね」
…などと、ぷりぷり愚痴をこぼしていても、絶対に共感しないんです。「大変だねえ」「そうだねえ」と相槌を打つだけ。
日ごろはホワホワしていて、独特な雰囲気の男の子。自分で雰囲気を盛り上げてるつもりはなくても、まわりは「耕太をいじっておけば間違いない」という感じなので、彼が話すと自然と場が盛り上がる、そんなキャラクターです。
後輩からも慕われ、だれに聞いても「耕太さんはいい人」という声がかえってきます。教育もできるし、気遣いもできるし、面倒見がいいんですよね。
じつは半澤さんとわたしと耕太くんの3人で、彼の実家に帰省したことがあります。そこで耕太くんのご家族と会うんですけど、みなさん本当にやさしくて、あたたかくて、少し天然が入っているんです(ほめ言葉)。そうか、「この親にしてこの子なんだな」と、納得しました。
その上、耕太くんは長男で、下に弟と妹がいて、とてもよいお兄さんだったそうです。いじられキャラと面倒見のよさが共存しているのは、きっとこのあたたかい家庭に原点があるのでしょう。
仕事帰りの水辺トーク
半澤まどかさん。千葉県生まれ。シャチ好きの水辺好き。仕事が終わるとよく会社近くの石神井川のほとりに腰かけていろんな話をした仲です。
いまは部署が異動となり、お互いに勤務拠点が違うので、水辺トークができないのが残念です。
第一印象は「シャチ好きの変わり者」でしたが、すぐに意気投合して、仕事のこと、プライベートのこと、とにかくいろんなことを相談し合いました。
彼女は強い意志を持って葬儀業界に飛び込んできました。詳しくは半澤さんのブログをぜひとも読んでみてほしいのですが、壮絶な喪失体験を経ているにもかかわらず、こんなにも、明るく、前向きに葬儀社の仕事に向き合っていることを、心から尊敬します。
同性の同期で、仕事面でも人間性でも尊敬できる半澤さんがいて、本当によかったなと思っています。また久しぶりに水辺トークしたいなあ。
なんでも話せる同期たち
グリーフとまでは言えないにしても、毎日の仕事で、いやなこと、辛いこと、悩みこと、いろいろあります。
そんな時に、なんでも話せる相手がいるっていうのは本当にありがたいことです。
まきのの人たちはみんな本当にやさしくて、お互いをいたわりあう人たちばかりです。でもわたしたちは、会社の中でさまざまな役割を演じ分けます。上司と話すときは部下になり、先輩と話すときは後輩になる。逆にわたしが部下と話すときは上司になり、後輩と話すときは先輩になる。そこでは、ありのままの自分ではなく、その立場を担い、役割を演じることが求められます。
だからこそ同期の仲間たちは特別です。特に気を使うこともなく、ありのままの自分として言いたいことが言える。しかもその相手がふたりとも心から尊敬できる相手で、これって本当にかけがえのないことだと感じています。
わたしたちは、入社時はみんな葬祭部に配属されました。同じ部署内にいるからこそ、お互いの動きが見えたし、同じ悩みを共有できていました。仕事で失敗した時や悩んだ時、お互いに話を聴いたし、聴いてもらいました。
でも、入社4年目に異動となり、髙橋くんはアフターサポートに、半澤さんはファミリーサポートに、そしてわたしは葬祭部のまま、はなればなれになりました。
それは、みんながそれぞれ成長したことの証でもあったと思うのですが、それでもあの時は寂しかったですね。いままで当たり前のようにしょうもない話ができていたけど、しょうもない話って大事なんだなあと、感じました。
まきのは毎年、新卒生を迎え入れています。これから社会人に飛び込もうとする人たちは、会社員になることに不安を覚えているかもしれません。
でも、同期入社の人たちはきっとあなたを支えてくれる存在となるでしょうし、この会社にはそんなあなたを温かく見守ってくれる先輩や上司がたくさんいます。
わたしもそんな先輩となれるよう、同期の仲間たちと切磋琢磨しながら、もっともっと大きく成長して、天に通ずる葬祭専門職業人になれるよう、がんばります。