葬儀のことなんて考えられないあなたに、それでも「事前相談」をしておいてほしい理由
大切なご家族が必死に闘病をしている時に、とても葬儀のことなんて考えられないかもしれません。
それでも、私たちはこれまで何千、何万というご家族に立ち会ってきたからこそ、こう思うのです。
「それでも、葬儀の事前相談をしておいてほしい」
今日は、そんな私たちの想いについてお話しさせていただきます。
本人がこんなにがんばっているのに
いろんな葬儀屋さんが、
「葬儀の事前相談、無料で受け付けていますよ」
「早期会員登録で、費用がお安くなりますよ」
……という感じで、葬儀の事前相談をおすすめしています。
マキノ祭典も、例にもれず、そのうちのひとつです。
でも一方で、このようなご家族の気持ちも、十分すぎるほどに分かります。
「本人が一生懸命、病気と闘って、生きようとしている」
「それなのに、残された家族が葬儀の話をするなんて……」
「そんな不謹慎なこと、とてもじゃないけれど考えられない」
大切な方が、一分一秒を懸命に生きているその傍らで、亡くなったあとのことを計画するなんて、まるで裏切りをしているような、冷たいことをしているような。
そう思ってしまうお気持ちはよく理解できますし、自分を責めるような気持ちになってしまうのは、あなたがそれだけ、その方のことを大切にされている証拠ですよね。
そのやさしさ、その想いを、私たちは何よりも大切にしたいと思っています。
受け入れたくない現実
大切な方だけでなく、あなた本人だって、とてもがんばっておられますよね。
自宅と病院の往復の毎日、ベッドの傍らで何もできずにただ手を握っている時間、眠りたくても眠れない夜。
そんな中で、いつかやってくる「その日」のことなんて、できることならずっと目を逸らしていたいものです。
だれだってそうだと思います。
葬儀社に足を向けること。電話をかけて資料を請求すること。
それは、あなたにとって「いつかこの人がいなくなってしまう」という現実を真っ向から突きつけられることにつながります。
「相談をする=死を認める」そんな風に思えて、どうしても一歩が踏み出せない……。
その「怖さ」や「痛み」は、決してあなただけのものではありません。
これまで多くのご家族を見守ってきた私たちだからこそ、その震えるようなお気持ちは、痛いほどよく分かるのです。
事前相談で安心が生まれることもある
でもやっぱり、私たちはプロの葬儀屋さんとして、あえてお伝えすべきだと思っています。
「葬儀の事前相談をしていただきたい」
そんなに辛い状況にあるあなたに、なぜ私たちは「事前相談」をおすすめするのでしょうか。
それは、一生に一度あるかないかの葬儀という未知の不安が、今のあなたの心に、さらなる重荷を背負わせてしまっているからです。
無自覚かもしれませんが、無意識の中で、これまで経験したことのない葬儀に対する漠然とした不安が、あなたにのしかかっているはずです。
「悪質な葬儀社はイヤ。どこに頼めばいいんだろう」
「費用は一体いくらかかるんだろう」
「もし夜中に何かあったら、どう動けばいいの?」
こうした正体のわからない不安が、頭の片隅にずっと居座っていると、大切な方と向き合うための「心のエネルギー」が、少しずつ削られていってしまいます。
だからこそ、まずは私たち葬儀屋を頼ってみてほしいのです。
世の中には、いろんな葬儀屋さんがありますが、勇気を出して相談した先で、「大丈夫ですよ」「一緒に考えましょう」とやさしく声をかけてくれるスタッフに出会えたら、それだけで、張りつめた心が、少しだけホッとゆるむことだってあるはずです。
葬儀の全体像を知ることは、決して「死を待つ準備」ではありません。
むしろ、不安という霧を一つずつ晴らしていくことで、「いま、目の前にいる大切な方」に、もっと集中して向き合えるようになるための準備なのです。
ひとりで抱え込まないで
でも、もし……
「やっぱりどうしても葬儀の話なんてできない。考えられない」
そう思われるなら、どうか無理をしないでください。
すべてをあなたひとりで抱え込む必要はありません。
たとえば、家族や親戚や、気心の知れたご友人に、
「私の代わりに、マキノ祭典に話を聞いてきてほしい」
と頼んでみたって、何ら問題はないのです。
お母さんはお父さんのそばにずっと寄り添っている。息子さんが連絡を下さり、葬儀の事前相談を行う……こういうケースはよくあることです。
闘病中のご家族に寄り添う人。事務的なことを進める人。こういう役割分担をしたってよいのです。
どうぞ、ひとりで抱え込まないでください。
こんな大変な時なのですから、あなたのまわりにいてくれる人たちを甘えてみても、頼りにしてみても、よいのではないでしょうか。
そして、私たち葬儀屋さんもまた、あなたの「味方」です。
私たちは、単にお葬式を執り行うだけの業者ではありません。
あなたが抱えている不安を事前に伺っておくことで、その時が来たときに、あなたが迷わず大切な方を送り出せるよう、足元を照らす灯火となります。
今はまだ、まとまらない話でも、涙で言葉にならなくても構いません。
あなたのタイミングで、いつでもお声がけください。
マキノ祭典の扉は、あなたの心に寄り添うために、いつでも開いています。