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【ブログ・若林知也】想いをかたちに。スマホ越しの弔辞と合唱の贈り物 | の家族葬・区民葬ならマキノ祭典(株式会社まきの)

ブログ

【ブログ・若林知也】想いをかたちに。スマホ越しの弔辞と合唱の贈り物

2025.06.01

こんにちは。マキノ祭典 営業部の若林知也です。

今回は、私が担当させていただいた、とあるご葬儀のお話をしたいと思います。

お父さまへの愛にあふれる三姉妹。故人さまへのあたたかくやさしい想いが詰まったご要望を、私たちも一つひとつ丁寧に形にしていきました。

メモリアルコーナーのご提案

このたびのお葬式では、故人さまへの想いがとても強いこともあり、私から「メモリアルコーナー」をご提案させていただきました。

メモリアルコーナーとは、生前の写真や思い出の品を飾る一角のこと。

今回はご家族がご用意されたお写真に加え、タブレットで生前の映像も流し、また、西武ライオンズファンだったようで、西武のユニフォームも飾りました。

焼香台の脇には、先立たれた奥さまの遺影も一緒に並べました。ご夫婦の仲の良さが偲ばれ、おふたりで迎える静かな再会を感じさせるような、やさしい空間になったと思います。

当日は、東高野会館を全館使用してのご葬儀。

約100名もの方がご参列され、メモリアルコーナーに並ぶ故人さまの生前の姿を眺めながら、お別れの時間を過ごされていました。

ご家族の想いが会場全体に届くようなおもてなしができたことを、私自身とても嬉しく思っています。

北海道からの弔辞

お葬式の中で特に印象的だったのは、「弔辞を、どうしてもこの方に読んでほしいんです」というご家族の強いご要望でした。

ご指名されたのは、故人さまと長年親交のあったご友人で、現在は北海道にお住まいのご高齢の方。体調面からご参列は難しい状況でした。

それでも故人さまが大変にお世話になった方らしく、ご家族はあきらめきれない様子です。

そこで私たちは、スマートフォンをスピーカーモードにして、会場のマイクにつなぎ、音声中継での弔辞という初の試みに挑戦することになりました。

お通夜のあと、誰もいない式場で、私たちは何度も何度もリハーサルをくり返しました。

私がスマホを持ち、スタンドマイクの前に立ち、ちょうどいい角度でスマホを当てる。

ハウリングや音割れを起こさないよう、スマホとマイクの距離、音量調整などに神経を使い、正直、かなり苦労しました。

それでも「父に〇〇さんのことばを届けたい」というご家族の想いに応えるのが、葬儀社としての仕事です。

迎えた本番。北海道から届いた弔辞は、ハウリングや音割れもなく、式場に静かに響きました。

弔辞の内容は、故人さまへの感謝、生前の思い出、そして旅立ちを見送る深いまなざしにあふれていて、ご家族、参列者、そして私たちスタッフの胸にも、深く沁み入るものでした。

私にとっても、これまでに経験のない、とてもすばらしい弔辞として、今も昨日のことのように思い出されます。

歌の贈りもの

ご家族からは、もうひとつのご要望がありました。

「合唱団に入っていた父に、どうしても歌を贈りたいんです」

葬儀が結びとなり、導師が退堂したあと、ご家族や参列者一人ひとりに歌詞カードをお配りし、BGMが静かに流れ始め、その場にいるみんなで合唱をしたのです。

その歌は、故人さまが生前、心から大切にされていた一曲で、ご遺族からいただいた歌詞をもとに、私たちでカードを作成しました。

ご家族、そしてお孫さんたちも含め、参列された皆さまが声を合わせて歌い上げたそのひととき。その場の空気がとてもあたたかく、今でもあの光景を思い出すと、胸がじんわりと熱くなります。

あとから知った驚きの事実

お葬式を終え、後日集金にお伺いした時でした。

テレビでは高校野球中継が流れており、ふと「野球がお好きなんですか?」と訊ねてみました。

「そうなんです。私たちは家族そろって野球好きなんです」

「はい。父はライオンズに関わる仕事をしていました。私たちも、家族そろってライオンズファンです」

「え!」っと、私は思わず大きな声を出してしまいました。というのも、前回のブログで書いたように、私自身が大のライオンズファンだからです。

ライオンズファンであることは聞いていましたが、まさかお仕事までされていたとは。

この話は、お葬式の最中には出てこなかったものでした。お葬式を一緒に作り上げ、信頼関係ができたからこそ、ふとした会話の中で自然に出てきたのかもしれません。

私は、来週もまた、西武電車に乗って、ベルーナドーム(西武ドーム)に通います。

次は楽天戦を観戦します。故人さまの分まで、ともに応援してこようと思います。