葬儀のトラブル事例。解決のためにしておきたい事前相談
近年、葬儀を巡るトラブルが急増しており、国民生活センターへの相談件数は過去最高を更新し続けています。
特に「格安」を謳う葬儀社による後からの高額請求など、費用面での悪質なトラブルが目立ちます。家族や親族、菩提寺との関係を巡る内面的なトラブルもあとを絶ちません。
この記事では、実際に起きている葬儀トラブルの具体例を「費用」「サービス」「周囲との関係」の3軸で紹介し、それぞれの解決策をプロ視点で解説します。
さらに、これらの問題を未然に防ぎ、納得のいくお見送りをするために不可欠な「事前相談」のメリットについても詳しく紐解いていきます。
急増する葬儀トラブルとその事例と解決策
葬儀トラブルが急増しています。
国民生活センターの調査報告によると、全国の消費生活センター等に寄せられる葬儀サービスに関する相談は年々増加しており、2024年に過去最高の相談件数を記録、2025年にはさらにその件数を上回るものと見られています。
(出典:国民生活センター『依然として多い葬儀サービスの料金トラブル-「家族葬だから安い」と思っていませんか?』2026年6月3日公表)
葬儀トラブルは主に「高価格・契約」「葬儀社の対応・サービス」「親族・周囲との関係」に分けられますが、特に費用や契約面でのトラブルが後を絶たないようです。
実際に国民生活センターも、寄せられる相談の内訳に関して「高額な料金に納得できないという「高価格・料金」に関する相談の割合が増加傾向にある」としています。
死亡人口が増加する中で、新規の葬儀社も次々と参入。格安を謳う葬儀社にあとから高額請求を突き付けられる悪質なトラブルが問題となっているようです。
私たちも他人事とは言えない葬儀トラブルについて、その事例と解決策をプロの視点で解説して参ります。
葬儀トラブル① 高価格・契約
葬儀を巡るトラブルで最も多く、国民生活センター等にも多数の相談が寄せられているのが「高価格と契約」に関するトラブルです。
まずは実際に起きている3つの事例をご紹介します。
事例1:基本プランよりも多額の高額請求をされた
「家族葬一式〇万円」という格安葬儀の広告を見て申し込んだものの、実際には祭壇や棺のグレードアップ、ドライアイスや安置料の追加料金、式場利用料金や火葬場料金、さらには料理や返礼品などの「変動費用」などがすべて別料金になっており、最終的に当初の予定の数倍もの高額な請求をされてしまうケースです。
→【解決策】「総額」の見積書を出してもらう
広告に書かれている「基本プラン」の料金だけで判断してはいけません。トラブル防止のためには、お布施までを含めた「実際に喪主が支払うべき葬儀費用の総額」の見積もりを必ず出してもらいましょう。
事例2:見積書の説明がよく分からない
提示された見積書に「葬儀一式」と大雑把に書かれているだけで、何にいくらかかっているのかの内訳が不明瞭なケースです。専門用語も多く、葬儀社から十分な説明がないままサインを求められ、後から「頼んでいないオプションが入っていた」と不信感を抱く原因になります。
→【解決策】分からないことは聞き、「これ以外に追加になる費用はありませんね」と念押しする
少しでも分からない専門用語や「一式」という大まかな表記があったら、そのままにせず必ずスタッフに質問・相談しましょう。そして「これ以外に追加になる費用はありませんね」と一言確認することがトラブル防止につながります。
事例3:互助会の積立金では費用が全然足りなかった
毎月、少額の葬儀費用を積み立てる互助会制度。「満期になったからお葬式は安心」と思っていたところ、積立金でカバーできる範囲は祭壇などごく一部の基本項目のみで、寝台車や人件費、おもてなし費用などは対象外。さらに基本プランに含まれていた祭壇はとても寂しいもので、結局、数十万円以上の追加料金を支払うことになってしまうという事例です。
→【解決策】互助会の解約ルールを事前に確認しておく
前提として、互助会の積立金だけでは葬儀ができないことを知っておきましょう。その上で、解約ルールを事前に把握しておきます。もし他社に葬儀を依頼したい場合も、解約手数料を支払って解約し、その返戻金を葬儀費用に充てることが可能です。
葬儀トラブル② 業者の対応・サービス
近年はインターネットの普及により、生前・死後を問わず手軽に葬儀社を探せるようになりました。しかし、その利便性の裏で、業者の「対応やマナー」を巡るトラブルも目立っています。
事例1:ネットで申し込むと知らない業者がやって来た
「格安のネット葬儀仲介サイト」から申し込んだところ、実際に病院や自宅へお迎えに来たのは、遠方の全く知らない下請けの葬儀業者だったというケースです。ネットの運営会社と現場の業者の間で要望の引き継ぎができておらず、段取りがバラバラでトラブルの原因となります。
→【解決策】「仲介業者」ではなく、自らで地元の葬儀社を選ぶ
インターネットは便利ですが、そこに乗せてある情報の信ぴょう性は疑わしいものです。トラブル防止のために大切なのは自らで葬儀社を探すこと。ポイントはネット上の情報とリアルな評判が合致しているかどうか。そのため、地元の葬儀社で、知人の口コミ評価がよいかどうかが、トラブル回避に一役買います。
事例2:業者の説明不足で式が滞った
葬儀の進行についての説明や案内が不十分で、ご遺族が「いつ、どこで、何をすればいいのか」分からないまま式が進んでしまうケースです。焼香のタイミングや受付の段取りなど、葬儀社の適切なリードがないとお見送りの時間が台無しになってしまいます。
→【解決策】余裕がある時に事前相談を
葬儀社の品質を見極め、当日のトラブルを未然に防ぐためには、もしもの前に「事前相談」を受けておくことが極めて有効です。事前相談をすることで、お葬式の費用や流れについてあらかじめ深い知識を得られ、いざという時に慌てずに済みます。
事例3:スタッフの身だしなみや態度への不満
大切な人を送る厳粛な場であるにもかかわらず、担当スタッフの服装がだらしなかったり、遺族の深い悲しみに配慮のない言葉遣いや、不遜・事務的な態度をとられたりするケースです。故人さまを静かに悼むどころか、非常に不快な思いだけが残ってしまいます。
→【解決策】事前相談で葬儀社の品質を見極める
事前相談のもう一つのメリットは、葬儀社のスタッフと直接対面し、言葉遣いや気配り、専門知識の豊富さなどを実際に肌で感じられ、その葬儀社が本当に信頼できるかを冷静に見極められることです。対面相談がむずかしい場合も、電話や資料請求をするだけで、葬儀社の応対が分かり、のちのちのトラブル防止に役立ちます。
葬儀トラブル③ 親族・周囲との関係
葬儀トラブルは、葬儀社との間だけで起きるものではありません。良かれと思って決めた葬儀の形式や段取りが原因で、親族や周囲との間に大きな亀裂が入ってしまうこともあります。
ここでは家族や親族、周囲との関係に関するトラブル事例をご紹介します。
事例1:家族葬をあとから知った親戚が猛反発した
故人の遺志を尊重し、身内だけで静かに「家族葬」を済ませたものの、葬儀の後に知らされた親族から「なぜ教えてくれなかったのか」「最後に一目会いたかった」と猛反発を受け、その後の親戚付き合いが悪化してしまうケースです
→【解決策】葬儀の前に「家族葬で行う旨」を伝え、理解を得ておく
大切な親戚に対しては事後報告にせず、お葬式を行う前の段階で「故人の強い遺志により、誠に勝手ながら家族葬で執り行います」と連絡を入れるのがトラブル防止に一番効果的です。あらかじめ一言伝えておくだけで、相手のことを傷つけず、親族間の不満や反発といったトラブルを大幅に減らすことができます。
事例2:菩提寺ではないお寺でお葬式をしたため後日戒名を付け直した
先祖代々のお墓(菩提寺)があることを確認せず、葬儀社の紹介などで別の新しいお寺にお葬式と戒名の手配を依頼してしまった事例です。後日、菩提寺から「うちの戒名でなければお墓に納骨させない」と言われ、高額な費用を払って戒名を付け直すトラブルに発展します。
→【解決策】お葬式の前に必ず「菩提寺」へ一報を入れる
先祖代々のお墓がある場合は、必ずお葬式の前に菩提寺へ連絡を入れておきましょう。遠方でお坊さんに来てもらうのが難しい場合でも、まずは菩提寺に相談し、指示を仰ぐことがトラブル回避の絶対条件です。菩提寺に直接連絡できない場合は、まずは親戚に相談するのも有効です。
事例3:葬儀費用をだれが支払うかで家族や親族でトラブルになった
「葬儀費用は喪主が全額払うべきだ」「親の遺産から出すべきだ」「集まった香典は誰が受け取るのか」など、費用の明確な分担やルールを事前に話し合わなかったため、葬儀が終わった後に兄弟・親族間で泥沼の金銭トラブルになってしまう事例です。
→【解決策】費用負担や香典の管理について、事前に家族間で話し合っておく
いざという時に慌てて揉めないよう、葬儀費用を誰がどのように負担するのか、またいただいた香典は誰が受け取って葬儀代の補填に充てるのかなどを、あらかじめ家族や親戚間で冷静に話し合っておくことが最大の防衛策となります。
葬儀トラブルを未然に防ぐ「事前相談」3つのメリット
ここまで葬儀トラブルに関する事例と解決策について「高価格・契約」「葬儀社の対応・サービス」「親族・周囲との関係」に分けてご紹介しました。
でも、ここで書いてあることを実践できるかと言うと、なかなかそうもできないですよね。
「不慣れなお葬式。しかも緊迫した雰囲気の中で、葬儀社に見積もりの指摘なんてできない」
「自分で葬儀社を選ぶなんて無理」
「余裕がある時に事前相談だなんて、その余裕がない」
「葬儀費用について親戚と話し合えないほど疎遠になっている」
……こうしたお気持ち、よく分かります。
でも、その上で葬儀トラブルを未然に防ぐために大切なことは次の2つだと思います。
「葬儀について知っておく」+「信頼できる葬儀社とつながっておく」
そのために不可欠なのが、やっぱり「葬儀の事前相談」なのです
費用・流れ・マナーを知ることがトラブル防止につながる
事前相談の一番のメリットは、お葬式に必要な「総額費用」の仕組みや、亡くなってから火葬までの具体的な「流れ」を、あらかじめ落ち着いた環境で知ることができる点です。
事前に正しい知識を少しでも持っておくことで、いざという緊迫した状況でも、葬儀社に言われるがまま高額なオプションを追加してしまうようなトラブルを防げます。
また、事前にマナーや準備すべきものを把握できるため、お葬式当日に慌てることなく、心穏やかに大切な人との最後のお別れに向き合うことができます。
葬儀社の品質を見極めて、複数の会社をじっくり検討できる
万が一の事態が起きてからでは、病院からの移動や手続きなどにより、わずか数時間のうちに葬儀社を決めなければなりません。これでは会社の品質を見極めることなど不可能で、トラブルの遠因となりかねません。
心と時間にゆとりがある段階で葬儀社に事前相談をすれば、複数の葬儀社から見積もりを取り、提示された金額やスタッフの対応を「じっくりと比較検討」することができます。
電話の対応は丁寧か、見積もりの内訳は分かりやすいか、こちらの不安に寄り添ってくれるか。こうした葬儀社の本当の品質は、事前相談で直接言葉を交わすことではじめて見極めることができます。
対面相談がむずかしくても、せめて電話相談をしてみてください。
家族・親族間でお葬式のスタイルをあらかじめ共有できる
葬儀社に教えてもらえるのは費用や流れではありません。葬儀社はさまざまな人間模様、家族模様を見ています。あなたのおうちの場合、家族関係や親戚関係を鑑みてどのようなお葬式にしたらいいか、その経験から具体的なアドバイスをいただけます。
その話を自宅に持ち帰る、家族や親族と共有しながら、みんなで葬儀のあり方を話し合うことが、トラブル防止、ひいては納得いくお葬式につながります。
東京都のお葬式は都内に9店舗ある「マキノ祭典」へ!
葬儀は、人生の中で何度も経験するものではありません。だからこそ、多くの不安や疑問を抱えるのは当然のことです。
不慣れで緊迫した状況のなかで、一人でトラブルを防ごうと身構える必要はありません。大切なのは、事前に信頼できるプロのパートナーを見つけておくことです。
東京都内に9つの店舗・相談窓口を構えるマキノ祭典では、ご遺族がトラブルに見舞われることのないよう、襟を正してお客様に向き合うよう、日々努めています
葬儀費用に関しては、基本プラン、オプション、お布施まで含めた分かりやすい「総費用計算書」をお示ししています。
また、お客様からお伺いしたご家族の状況や親戚関係、菩提寺とのお付き合い、互助会に関するお悩みまでをお伺いし、豊富な事例や経験から、それぞれのご家庭に最適なアドバイスをさせていただきます。
どんなに小さなお悩みや疑問でも構いません。東京都のお葬式はどうぞお気軽にマキノ祭典の事前相談へお越しください。お電話でのご相談や資料請求も、真心を込めて対応させていただきます。