わが家の宗派の探し方
突然ですが、みなさまにお尋ねです。
わが家の宗派って、パッと答えられますか?
「えっ……考えたこともなかった」
「おじいちゃんのお葬式はやったけれど、何宗だったか覚えていない……」
実は、そう思われた方、決して少なくありません。
実際、マキノ祭典にご相談に来られるお客様からも、
「自分の家の宗派が分からないんですけれど、大丈夫でしょうか……」
と、少し申し訳なさそうにお話しされることがよくあります。
普段の暮らしの中で、宗派を意識する機会なんてそうそうありませんよね。
分からなくて当然ですし、恥ずかしがる必要なんてまったくありません。
けれど、いざご法要やお葬式、お仏壇やお墓のご準備をするときには、
わが家の宗派を知っておくことがとても大切になってきます。
今日は、ご自宅で今すぐできる「わが家の宗派の探し方」を分かりやすくご紹介します。
なぜ自分の宗派を知っておく必要があるの?
探し方をご紹介する前に、
「どうして宗派を知っておく必要があるのか」を少しだけお話しします。
日本の仏教には、
浄土真宗、曹洞宗、真言宗、日蓮宗など、たくさんの宗派があります。
そして、宗派によって…
・お葬式やお経の作法
・お線香のあげ方や本数
・お念珠(数珠)の形
・お仏壇にお祀りする掛け軸(ご本尊)
などが、少しずつ異なっているのです。
ご自身の宗派を知っておくことは、
ご先祖さまが大切にしてきた伝統や教えを受け継ぐ第一歩になります。
そして何より、「わが家のスタイル」でお見送りやお参りができると、
心から安心してご供養ができると思います。
わが家の宗派を探す「5つのヒント」
それでは早速、
ご自宅や身近なところから宗派を突き止める
「5つのチェックポイント」を見ていきましょう!
①菩提寺に訊いてみる
もしも、
「うちはお参りに来てくれるお寺さんがある」
「〇〇寺さんに先祖代々のお墓がある」
と分かっているなら、
お寺さまに直接訊いてみるのが一番確実で早いです。
電話でもいいので
「すみません、我が家の宗派を改めて確認させていただきたくて……」
と素直にお尋ねすれば、きっと教えてくれるはずです。
② ご親戚やご家族に聞いてみる
次に確実なのが、親戚に尋ねてみることです。
特に、本家のご親族や、ご高齢の伯父様・伯母様などに
「うちの宗派って何だっけ?」と聞いてみると、
「〇〇寺さんにお世話になっているよ」
「うちと同じ、◆◆宗だよ」
…などと教えてもらえることがよくあります。
③ お仏壇の中をみる
ご自宅にお仏壇がある方は、一番のチャンスです。
お仏壇の中央に飾られている「ご本尊」や「お位牌」に注目してみてください。
ご本尊とは、お仏壇の中央に飾られている仏さまのこと。
阿弥陀如来さま、大日如来さま、お釈迦さまなど、描かれている仏様によって宗派が分かります。
お位牌とは、ご先祖さまの戒名が刻まれた木札のこと。
ここに刻まれた戒名の一番上の文字や構造に特徴が出ます。
たとえば…
大日如来を意味する梵字の「𑖀 (ア)」がついていたら真言宗や天台宗
戒名の中に漢字の「誉」が入っていたら浄土宗
戒名の中に「妙」や「日」が含まれていれば日蓮宗
……といった具合です。
お仏壇の中身を写真を撮って、葬儀社、仏壇店、お寺などに
相談してみてもよいかもしれませんね。
④ お手元のお経本や道具を見てみる
お仏壇の引き出しの中に、
お経本や古いお札、お念珠などが眠っていませんか?
お経本の表紙に「浄土真宗勤行集」「曹洞宗日課勤行」といった名前が
ズバリ書かれていることも多いですよ。
また、菩提寺やその宗派の本山寺院からのいただきものが
保管されていることもあります。
⑤ お墓(墓石)の文字を確認する
ご先祖さまのお墓がお近くにある方は、墓石に彫られている文字を確認してみてください。
「南無阿弥陀仏」と彫ってある
→浄土宗、浄土真宗が濃厚
「倶会一処」と彫ってある
→浄土真宗で間違いなし
「南無大師遍照金剛」と彫ってある
→真言宗で間違いなし
「南無釈迦牟尼仏」と彫ってある
→臨済宗か曹洞宗が濃厚
「南無妙法蓮華経」と彫ってある
→日蓮宗・法華宗で間違いなし
…といった具合です。
墓石の側面や裏面に刻まれた戒名や、
お墓の管理事務所・お寺の名前からも特定することができます。
それでも分からないときは……?
「5つの方法を試してみたけれど、どうしても分からない!」
そんなときも、どうか焦らないでくださいね。
もし、どうしても宗派が特定できない場合は、
無理にひとつに絞ろうとしなくても大丈夫です。
最近では、葬儀を行う時に、喪主が宗派を決めることがあります。
私たちマキノ祭典でも、信頼のおける各宗派の僧侶をご紹介しています。
その時に、上の5つの方法で得られた情報を教えていただけると、
より正解に近い形で、あなたの家の宗派を絞り込めるかもしれません。
おわりに
わが家の宗派を探すプロセスは、
いわば「自分や家族の歴史をたどる旅」のようなものです。
「ひいおじいちゃんは、このお寺にお世話になっていたんだな」
「わが家は昔から、この仏様を大切にしてきたんだな」
そんな風に自分のルーツを知ると、
ご先祖さまとのつながりが、今まで以上に愛おしく感じられるかもしれませんね。
今週末、少しお時間ができたときにでも。
お仏壇の引き出しをそっと開けてみたり、
ご親戚に電話をかけてみたりして、
「わが家の宗派探し」をしてみてはいかがでしょうか。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまのご家庭に、あたたかいご縁が広がりますように。