【初心者向け】真言宗の葬儀。参列の流れやお布施、参列マナーの注意点を解説
真言宗の葬儀を行うことになったものの、「他宗派と何が違うの?」「マナーや費用の相場は?」とお悩みではないでしょうか。
弘法大師空海が開いた真言宗の葬儀には、故人さまを「即身成仏」へと導くための神秘的な儀式や、独特の作法が存在します。
本記事では、初めての方でも安心して臨めるよう、真言宗の葬儀の具体的な流れや参列マナー、気になるお布施・葬儀費用の相場まで分かりやすく解説します。
マキノ祭典がある東京・練馬区周辺の地域性にも触れていますので、近隣にお住まいで真言宗のお葬式を控えているご遺族さまや、急な参列が決まった方はぜひ参考にしてください。
真言宗とは
真言宗は、日本の伝統的な仏教宗派の一つです。
まずは、真言宗がどのような宗派なのか、その歴史や特徴、そして葬儀に込められた独特の思想について解説します。
弘法大師空海が開いた宗派
真言宗は、平安時代初期に弘法大師として親しまれる空海によって開かれた「密教」の宗派です。
総本山は和歌山県の高野山にあります。
「大日如来」を宇宙の根本仏(最高位の仏様)として信仰しており、すべての人間や自然は大日如来の現れであると考えられています。
真言宗では、「三密加持」を通じて、誰もが仏さま(=大日如来)に成れると説きます。これを「即身成仏」と呼びます。
真言宗における三密加持とは「身」「口」「意」を清らかにすることです。具体的には……
「身」…手先の指で仏さまを表す「印」を結ぶ
「口」…仏さまを讃える「真言」を唱える
「意」…心の中で、仏さまの姿を思い浮かべる
…といった具合で、身体と、言葉と、心を仏さまにすることで、だれもがすぐに仏に成れるのです。
東京には「新義」系のお寺が多い
真言宗は、歴史が下る中で、いくつかの派に分かれました。
大きく分けると、空海の教えをそのまま伝える「古義真言宗」と、鎌倉時代に覚鑁(かくばん)という僧侶によって開かれた「新義真言宗」があります。
東京には「智山派」や「豊山派」などの「新義真言宗」のお寺が多いのが特徴です。
マキノ祭典のある練馬区近郊でも、「三宝寺(智山派)」「観蔵院(智山派)」「教学院(智山派)」「長命寺(豊山派)」など、新義真言宗のお寺が多く見られます。
真言宗の葬儀は故人を即身成仏に導く
真言宗の教えの根本にある「即身成仏」。「人間は誰しも、この肉体のままで現世において仏になれる」という考え方です。
そのため、真言宗の葬儀は、住職による三密加持を通じて(印を結び、真言を唱える)、故人さまを大日如来と一体化させ、その身のまま仏さまへと導くために営まれます。
真言宗の葬儀の流れ
真言宗の葬儀は、お通夜、葬儀・告別式、初七日法要という流れで進みます。
特に葬儀・告別式の中では、住職によって密教独特の呪術的な儀式が数多く執り行われます。
真言宗の葬儀の流れをくわしく見ていきましょう。
お通夜
お通夜は、故人さまと過ごす最後の夜の儀式です。
一般的なお通夜の流れに沿って進行しますが、真言宗では読経の際に住職が「理趣経」というお経を唱えることが多いのが特徴です。
また、参列者全員で「南無大師遍照金剛」と唱えることもあります。これは「弘法大師を信じ、お慕いします」という意味です。
ただし、近年の葬儀ではお通夜を省略する一日葬が少なくありません。その場合は、すべての儀式を葬儀・告別式の1日にまとめて行います。
葬儀・告別式
真言宗の葬儀・告別式は、故人さまを即身成仏へと導くための最も重要な儀式です。
さまざまな呪術的な儀式や作法が行われますが、特に大切なのは「授戒」「引導」「血脈」です。
「授戒」とは仏教としての戒(決まり事)を授けること。
「引導」とは仏の世界に導くこと。
「血脈」とは真言密教の血脈を授けること。
このようにして故人さまを仏弟子にした上で、お経が唱えられ、親族は故人さまの即身成仏を願って焼香をします。
初七日法要
初七日法要とは、亡くなった日を含めて7日目に行う法要です。
現代の葬儀(特に東京などの首都圏)では、火葬が終わったあと、または葬儀・告別式の中で「繰り上げ初七日法要」として営まれるケースが一般的です。
これは、葬儀後すぐにまた家族や親族が集まるのが大変なこと、最近の葬儀は待機日数が伸びがちで、葬儀の日がご逝去後7日になっていることなどが、その理由として挙げられます。
初七日法要の読経を終えることで、お葬式当日の一連の法要がすべて完了となります。
真言宗の葬儀費用・住職へのお布施相場
真言宗のお葬式を執り行うにあたり、多くの方が気になるのが「葬儀にかかる費用」や「お寺へのお布施」をはじめとする費用面ではないでしょうか。
一般的な目安となる相場を解説します。
葬儀費用
お葬式そのものにかかる費用(斎場利用料や祭壇、火葬費用など)は、「真言宗だから高い」「他の宗派だから安い」といった宗派による費用の違いは基本的にありません。
葬儀の費用が大きく変わるのは宗派ではなく、葬儀の規模(参列人数)や、葬儀の形式(家族葬、一日葬など)などです。
日本最大級の葬儀相談サイト「いい葬儀」を運営する株式会社鎌倉新書の「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」によると、お布施などの宗教者への謝礼を除く葬儀費用の全国平均総額は96.73万円となっています。
もちろん、直葬や一日葬など、葬儀をコンパクトにすることで費用はさらに抑えられますし、二日行う家族葬にしたり、多くの方に参列していただくことで葬儀費用がさらにかかることもあります。
お布施の相場
葬儀におけるお布施とは、そもそもご家族の「お気持ち」で包まれるものなので、定額ではありません。
また、「真言宗だから高い」「●●宗だから安い」といった具合に、宗派によってお布施の相場が変わるということはあまりなく、むしろ地域性や、お寺との関係性が影響することの方が多いでしょう。
なので、まずはお寺にご相談の上、ご自身の判断でお布施の金額を決めてもらうのがよいでしょう。
その上で、真言宗の葬儀のお布施は、約20万円〜50万円が一般的な相場とされており、これには「読経料」と「戒名料」が含まれているのが基本です。
この他にも、お寺から式場までの交通費にあたる「御車代」(5,000円〜1万円)や、食事の振る舞いの代わりとしての「御膳料」(目安:5,000円〜1万円)を包みます。
真言宗の葬儀の参列マナー・作法
真言宗の葬儀に参列する際、基本となるマナー(服装や香典の包み方など)は一般的な葬儀と変わりません。
しかし、「焼香の回数」や「使用する数珠」には真言宗ならではの独特な作法があります。
葬儀に参列する際に恥をかかないためにも、最低限おさえておきたい3つのポイントを紹介します。
焼香の回数は「3回」が基本
真言宗の焼香は、「3回」が正式な作法です。
この「3」という数字は、先ほど紹介した三密(身・口・意)を清めるという意味や、仏・法・僧の「三宝」に捧げるという意味が込められています。
ただし、葬儀によっては1回焼香をご案内することもあります。
数珠は2連の「振分念珠」が正式
真言宗で使われる正式な数珠は、主珠が108個ある2連の「振分念珠」が正式とされています。
ただし、1連の略式数珠はどの宗派で使用してもよいとされているので、基本的にはこれを使えば問題ありません。
香典の表書きの注意点
真言宗の葬儀での香典の表書きは、一般的な仏式と同様に「御香典」または「御霊前」と書きます。
お香典を包むお札は、新札を避け、折り目のついた古札を使うのがマナーです
真言宗のお葬式は、マキノ祭典にご相談下さい
ここまで、真言宗の葬儀について分かりやすく解説してきました。
日本国内で非常に多くの寺院数を誇る真言宗ですが、お葬式の細かい作法や段取りは、宗派だけでなく地域性やお寺のご住職の考え方によってさまざまな違いが出るものです。
だからこそ、まずは地元の事情に詳しいお寺や地域の人、そして地元の葬儀社に相談することが、納得のいくお葬式を迎えるための第一歩となります。
私たちマキノ祭典がある練馬区周辺には、新義真言宗のお寺が多く存在しており、私たちはこれまでにも東京都内における真言宗のお葬式を数多くお手伝いして参りました。
「お寺さまとのお付き合いがない」
「真言宗の作法や費用面で分からないことがある」
そんな方は、ぜひ地域密着のマキノ祭典にご相談下さい。
経験豊富なスタッフがお客様の不安に寄り添い、丁寧にサポートいたさせていただきます。