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【初心者向け】浄土真宗の葬儀。家族葬の流れや参列マナー・作法を分かりやすく解説 | の家族葬・区民葬ならマキノ祭典(株式会社まきの)

練馬区の葬儀の豆知識

【初心者向け】浄土真宗の葬儀。家族葬の流れや参列マナー・作法を分かりやすく解説

2026.07.15

浄土真宗は、日本で最大規模の信者数を誇る宗派ですが、浄土真宗の葬儀の意味、流れ、作法、マナーについては、よく知らないという方が多いのではないでしょうか。

「本願寺派(お西)と大谷派(お東)で何が違う?」
「葬儀の流れは?」
「お焼香の作法は?」
「葬儀場での服装マナーは?」

このように不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、浄土真宗の教え、葬儀の流れや作法、参列時の服装マナーまで分かりやすく解説します。

浄土真宗とは

浄土真宗は、日本の伝統的な仏教宗派の一つです。

まずは、浄土真宗がどのような宗派なのか、その歴史や特徴、そして葬儀の根底にある大切な教えについて解説します。

親鸞が開いた日本最大級の宗派

浄土真宗は、鎌倉時代初期に親鸞聖人によって開かれた宗派です。

日本国内において、寺院の数や信者(門徒)の数が最も多い日本最大級の仏教宗派として知られています。

それまでの仏教は「厳しい修行を積んだ人だけが救われる」というものが主流でしたが、親鸞は「修行ができない一般庶民であっても、誰もが平等に救われる」と説き、瞬く間に全国へ広がっていきました。

二大流派は「本願寺派」と「大谷派」

歴史を経て、浄土真宗はいくつかの派に分かれ、代表的な派を「真宗十派」と呼びます。

現代では主に次の2つの流派が中心となっています。

●浄土真宗本願寺派
本願寺派は、京都にある「西本願寺」を本山とする流派です。通称「お西さん」と呼ばれています。東京では、築地本願寺が有名です。

●真宗大谷派
大谷派は、京都にある「東本願寺」を本山とする流派です。通称「お東さん」と呼ばれています。東京では、練馬区にある「真宗会館が」大谷派の首都圏の拠点となっています。

本願寺派と大谷派でも、基本的な教えは同じですが、お仏壇の飾り方や葬儀の細かい作法で若干の違いがあります。

大切なのは「お念仏」と「他力本願」

浄土真宗の教えの根本にあるのが、「お念仏」(南無阿弥陀仏とお称えすること)と、「他力本願」という教えです。

浄土真宗における「他力本願」とは「他人任せにする」という意味ではありません。浄土真宗の「他力」とは、阿弥陀如来という最高位の仏さまの偉大な力のことを意味します。

浄土真宗では、自力で厳しい修行をするのではなく、「阿弥陀如来の力によって、私たちはすでに救われている」と考えます。

そのため、心から阿弥陀如来を信じてお念仏を唱える(南無阿弥陀仏=阿弥陀如来にすべてをお任せしますの意味)ことで、命が尽きると同時に一瞬で極楽浄土へと導かれ、仏さまになると教えているのです。

浄土真宗の葬儀の流れ

浄土真宗の葬儀も、一般的な仏式葬儀の流れと同様に「通夜」と「葬儀」の2日間にわたって執り行われるのが基本です。

ただし、浄土真宗の葬儀の目的は「故人の霊を慰める」ためではなく、「阿弥陀如来のお導きによって極楽往生された故人さまを偲び、仏さまへの感謝を捧げる」ために営まれます。

ここでは、一般的な葬儀をベースとした、当日の流れを見ていきましょう。

通夜勤行

通夜は、親族や親しい人々が集まり、故人さまと過ごす最後の夜を過ごしつつ、浄土真宗では仏さまのみ教えに耳を傾ける場とされています。

通夜式では、「正信偈」「念仏讃」「阿弥陀経」などのお経が読まれ、ご遺族は焼香をして故人さまを偲びます。

なお、家族葬の多い近年は、通夜を省略した「一日葬」を選ぶ方も少なくありません。

葬儀

浄土真宗の葬儀の大きな特徴は、昔ながらのお見送りのステップである「葬場(そうじょう)」「火屋(ひや)」「収骨(しゅうこつ)」「還骨(かんこつ)」という4つのシーンごとの勤行(ごんぎょう)を、現代の葬儀スケジュールの中でしっかりと儀式化して執り行う点にあります。

かつては数日かけて自宅や村の火葬場を移動しながら行っていた儀式を、現代では斎場や火葬場という施設に合わせて、以下のように順番に営んでいきます。

1. 葬場勤行
【タイミング:斎場での葬儀】
斎場などの式場で行う、葬儀本番の読経です。本願寺派、大谷派ともに、「正信偈」が読まれます。

2. 火屋勤行
【タイミング:火葬時】
「火屋」とは火葬場のことです。葬儀場から出棺して火葬場で火葬炉に納まる時にいただく読経です。

3. 収骨勤行
【タイミング:骨上げ時】
火葬が終了し、ご遺骨をお骨壷に納める際、その収骨室のなかでいただく読経です。

4. 還骨勤行
【タイミング:式場や自宅へ戻った後】
すべての火葬を終えてご遺骨となった故人さまとともに、再び葬儀場やご自宅に戻ってきた際、無事に葬儀を終えた報告と感謝を込めて行う読経です。

このように浄土真宗では、葬儀の場所や場面が移り変わるごとにご住職から丁寧にお経をいただき、それぞれの瞬間を大切な儀式として積み重ねながら、故人さまをあたたかくお見送りします。

なお、勤行の中では「正信偈」や「阿弥陀経」などが読まれます。

浄土真宗の葬儀の特徴

浄土真宗の葬儀には、他の宗派には見られない決定的な違いがいくつかあります。

これらはすべて、先ほど紹介した「亡くなると同時に仏さまになる」という浄土真宗独自の教えに基づいているものです。

浄土真宗の葬儀における特に知っておきたい3つの特徴を解説します。

戒名ではなく「法名」

浄土真宗では、「戒名」とは呼ばず、「法名(ほうみょう)」と呼びます。

「戒名」が、修行僧に戒律とともに授けられるものであるのに対し、そもそも浄土真宗は「戒律を守れなくても、阿弥陀如来の慈悲で誰もが救われる」と説いています。

戒律自体が存在しないため、戒名そのものもなく、仏さまの教え(仏法)に帰依した証として、「法名」が授けられます。

お清めの塩がない

一般的な葬儀では、葬儀場から自宅に帰った際に玄関前で「お清めの塩」を振る習慣がありますが、浄土真宗の葬儀ではお清めの塩を使いません。

浄土真宗では、「死は穢れではなく、仏さまの待つ極楽浄土へ還る尊いこと」と考えます。穢れという考えがないため、そもそも葬儀の清め塩も不要なのです。

「冥福」と言わない

ご遺族へのお悔やみの言葉としてよく使われる「ご冥福をお祈りします」というフレーズですが、浄土真宗の葬儀では「冥福」という言葉を使いません。

「冥福」とは、死後の世界での故人さまの安寧を祈るという意味の言葉です。

しかし、浄土真宗では故人さまは阿弥陀如来によって極楽往生すると考えられているため、冥福という言葉を避けます。

葬儀場でお悔やみを述べる時、あるいは弔電を出すときなどにこの言葉を使うとマナー違反になりますので、浄土真宗の葬儀の際は十分に気を付けましょう。

浄土真宗の葬儀のマナーや作法

このセクションでは、浄土真宗の葬儀に参列する際の作法やマナーについて解説します。

特に気をつけるべき「焼香」「服装」「香典」の3つのポイントについて解説します。

浄土真宗の焼香作法と数珠

浄土真宗の焼香作法では、3つの点に気を付けましょう。

①お香を押し戴かない

葬儀の際に必ずする焼香。お香を指でつまんで、一旦おでこの位置までお香を押し戴きます、浄土真宗の作法ではこれをせず、つまんだお香は、そのまま直接香炉へ落とします。

②焼香の回数

同じ浄土真宗でも、葬儀のお焼香の回数は派によって異なります。二大流派(本願寺派・大谷派)の場合、お焼香の回数は以下の通りです。

●浄土真宗本願寺派(お西)の作法
焼香の回数: 1回

●真宗大谷派(お東)の作法
焼香の回数: 2回

③数珠の作法

また、服装とあわせて気を付けておきたいのが数珠の作法です。

浄土真宗用の正式な数珠は男女で形が異なります

●男性用は紐房の片手の一重タイプ
●女性用は主玉が108個の2二重タイプ

とはいえ、必ず浄土真宗専用の数珠でないといけない決まりはありません。

どの宗派の葬儀でも共通で使える一重タイプでも、マナー違反にはあたりません。

葬儀の服装マナー

葬儀の服装は、浄土真宗だからといって特別なルールはありません。一般的な葬儀に参列する時と同じ「ブラックフォーマル」が基本です。

ひと昔前であれば、喪主は「正喪服」(男性はモーニング、女性は和服)を着ていましたが、近年は喪主であっても「準喪服(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)」でマナー違反にはあたりません。

香典の表書き

浄土真宗の葬儀では、お香典の不祝儀袋の表書きに「御霊前」を使わず、「御仏前」と書くのがマナーです。

他宗派では「亡くなってから四十九日までは霊として存在し、四十九日後に仏になる」と考えるため、葬儀の香典袋に「御霊前」と書きます。

しかし、浄土真宗では亡くなった瞬間に仏さまになるため、最初から「霊」の期間が存在しません。 したがって、葬儀当日であっても「御仏前」、あるいは「御香典」と書くのが正しいマナーです。

なお、相手が浄土真宗かどうか分からない場合は、どの宗派でも使える「御香典」にしておけば安心です。

浄土真宗の葬儀まとめ

ここまで、浄土真宗の葬儀の流れ、マナー、作法について解説しました。この記事の重要ポイントのまとめです。

●浄土真宗は親鸞聖人が開いた日本最大級の宗派。
●浄土真宗の教えの根幹は「お念仏」と「他力本願」
●浄土真宗では「阿弥陀如来の力によって私たちはすでに救われている」と考える
●浄土真宗では「通夜勤行」は故人さまと最後の夜を過ごしつつ仏さまのみ教えに耳を傾ける場とする
●浄土真宗の葬儀は「葬場勤行」「火屋勤行」「収骨勤行」「還骨勤行」の4つ勤行が組み込まれている
●浄土真宗の葬儀でよく読まれるお経に「阿弥陀経」「正信偈」などがある
●浄土真宗では「戒名」ではなく「法名」と呼ぶ
●浄土真宗には「お清めの塩」がない
●浄土真宗では「冥福」と言わない
●浄土真宗のお焼香ではお香をおでこまで持ち上げない
●焼香の回数は本願寺派が1回、大谷派が2回
●浄土真宗専用の数珠があるが、宗派共通の略式数珠でも構わない
●葬儀の服装は一般的な喪服で構わない
●香典袋の表書きは「御仏前」「御香典」とする

浄土真宗の葬儀には、宗派としての決まりがある反面、地域の事情や、お寺の考え方によって細かい違いがあるのも事実です。

お住まいの地域の浄土真宗がどのような流れ、作法で行われ、どんなマナーに気を付けるべきかに関しては、菩提寺さまや地元の葬儀社に確認するのが一番です。

東京都練馬区近郊で「浄土真宗の葬儀・家族葬を検討している」「お寺へのお布施や作法で分からないことがある」という方は、いつでも地元密着のマキノ祭典までお気軽にご相談ください。

私たちは、浄土真宗本願寺派(お西)や真宗大谷派(お東)をはじめ、各宗派の伝統と地域の慣習を大切にしたお葬式を数多くお手伝いしてまいりました。ご遺族さまの不安に寄り添い、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたします。