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【ブログ・好永】父のエンディングノート | の家族葬・区民葬ならマキノ祭典(株式会社まきの)

ブログ

【ブログ・好永】父のエンディングノート

2026.11.07

こんにちは。マキノ祭典・ファミリーサポート事業部の好永(よしなが)です。

この部署は、主に葬儀の知識をお客様に知っていただくための取り組みをしています。

インターネットでの情報発信もそうですが、なんといっても私の仕事は、1にセミナー講師、2にセミナー講師、3、4がセミナー講師、5がセミナー講師…といった具合です。

マキノ祭典は、都内に9カ所のお葬式相談サロンがありますが(2026年8月現在)、毎週どこかで必ず終活セミナーが行われており、都内を飛び回っています。

さらには、地域の方々から「終活セミナーやってよ」というありがたいオファーもチラホラあり、練馬区地域包括支援センターさまにも年に3~4回程度出向いております。

そんな私がみなさんにお伝えしたいのは、「終活をして、徳こそたくさんあるものの損はない」ということ。そして、その入り口としておすすめの「エンディングノート」についてです。

教材は、父のエンディングノート

私がセミナーで使う教材は、私の父が作成した、本物のエンディングノートです。

実際に書いたものなのでめちゃくちゃリアルで、しかも家族背景もよく分かっているので(なんといっても私は当事者)、これを教材にすることで、お客様からはものすごく好評をいただいています。

私は男3人兄弟の次男で、父は愛媛で電気屋を営んでいました。コロナ禍で店をたたみ、これからの人生について考えたのでしょう、父が筆を走らせたのがエンディングノートでした。

父のエンディングノートは、なかなか凄いですよ。

まず、「お金の管理」が完璧すぎるのです。なぜなら、銀行口座の入出金記録を、すべてエンディングノートに書き記しているからです。

そのページの下の方には「タンス預金」と書かれた項目があるのですが、つい最近、6年ぶりに更新されたノートと比べると、ちょっとだけ減っている(笑)。

ここまで正確に記録しているのは息子としては笑っちゃいますが、プロの葬儀社から見ればなかなかの高得点です。

さらに感動したのが「その他の財産」の欄でした。

貴金属などは人によって価値がわかる人とわからない人がいますよね。ところが父はノートに、まるで家族たちへのメッセージのように、こう書いていたのでした。

「例えばポケモンカードだって、プレミアものは99万円の価値がつく時代だ。だから、価値のわからない他人に任せず、最後は自分で処分しろよ」

医療の希望についても、「呼吸器不要」「胃ろう不要」「モルヒネ必要」などと書かれていて、ここまで本人の意思を確認できていたら、家族も安心して判断できますよね。

迷う、判断する、こうしたことって、結構体力を使い、メンタルの負担になります。

しかし本人が事前に意思を示すことで、家族の負担軽減につながります。

とはいえ、わが家の場合、病院で働く現役の看護師である兄は「高齢者の胃ろうなんて当たり前の医療行為だ」と話していました。

もし父の意志が残されていなければ、いざという時に「胃ろうをするべきか、しないべきか」で兄弟喧嘩になっていたかもしれませんが、事前に父の考えを把握できているおかげで、胃ろうひとつとっても、じっくり話し合うことができるのです。

大切なのは家族への伝え方

せっかく自分の想いをまとめたエンディングノートですから、その内容が家族に伝わっていないと宝の持ち腐れになるだけです。

わが家の場合、父は三兄弟それぞれにエンディングノートを寄越してくれました。ここまでする人って、なかなかいないですよ。

実家に帰省しても、家族みんなでノートの中身についての話になります。

「オヤジ、タンス貯金が減ってたな」

「オレはオヤジを盛大に見送ってあげたい」

…などと、子は親の、親は子の想いが知れて、とてもいい時間だと感じています。

大切なのは「エンディングノートをどう伝えるか」ですが、家族が遠方に離れていたり、照れくさくてすべてを書き切れないなど、これがなかなかむずかしいようです。

以前、『ねりま終活フェスタ』にもお越しいただいたとある医師の先生がこう仰ってました。

「自分の意思が家族に伝わっていないのは、厳しく言えば、そういう環境にしてしまった自分のツケなんだと割り切ってもらうしかない」

こうも言いきられると本当に痛快ですが、私もその通りだと思います。

普段から、家族同士の距離が近く、家族が何を考えているかを分かり合えていると、自分の納得のいく逝き方ができるのかもしれませんね。

だって、自分が自分を自ら送り出すことはできないわけですからね。人は生まれる時と亡くなる時は、誰かの力をかりなきゃいけません。

その「誰か」に自分の想いを伝えておく、その道具としておすすめなのがエンディングノート、ということです。

まずは「ひとつだけ」考えましょう

セミナーの場でもよくお伝えするのですが、終活のきっかけは「不安」や「心配」でも全然構いません。

最近はニュース等で悪質な葬儀トラブルやぼったくりが報じられることも増え、心配になってセミナーに足を運ぶ方が増えています。「前向きな啓発」だけでは重い腰が上がらなくても、「失敗したくない」という想いがきっかけで良いのです。

そして、「全部完璧にやろうとしないこと」が長続きのコツです。

お金、不動産、医療、葬儀、供養、相続……終活のテーマは多岐にわたりますが、まずはどれか1個だけでも考えるきっかけになれば大成功です。父のように何年もかけて少しずつ書き直し、アップデートしていけば良いのですから。

【お知らせ】12月「ねりま終活フェスタ」

最後に、地域のお知らせです。

今年2026年も『ねりま終活フェスタ」を開催します。

10月00日、場所は毎年恒例の練馬駅すぐ近くのココネリホールです。

今回のメインテーマは「認知症」。専門医による「認知症になってもこう生きていけばいい」という力強いお話に加え、実際に若年性認知症を患いながらグループホームで生き生きと働かれている当事者の方をお招きし、ご講義いただきます。

多角的な視点から認知症を学べる貴重な機会ですので、ぜひお気軽にご参加ください!

ねりま終活フェスタの詳細はこちらから!

地域のイベントや終活では偉そうなことを言っている私ですが、プライベートではボクシングを嗜んでいます(20代の頃、失恋したのをきっかけに始めました笑)。

6年のブランクを経て、最近久しぶりに社会人試合に出場したのですが……対戦相手がめちゃくちゃ強くて大苦戦!

リングサイドで子どもたちが「パパがんばれー!」と叫んでくれていたらしいのですが、リングの上の私は酸欠で意識が飛びかけていて一切聞こえず。

試合後、会場だったショッピングモールの廊下で酸欠のままグロッキーになって横たわっていた私に、6歳になる息子が心配そうに来てくれました。

息子「パパ、大丈夫」

私「うん、大丈夫だよ。立てないけど」

息子「パパ、負けちゃったね」

私「うん、負けちゃったね」

息子「でも、パパ、カッコよかったよ」

私「そうか、ありがとうね」

息子「パパ、大丈夫?」

私「おかげさまで、大丈夫だよ」

息子「じゃあ、ママとポケモンカード買ってきていい?」

……と言われ、妻とともに「じゃあ買い物行ってくるね!」とあっさり置いていかれました。

そんな息子が帰宅後にプレゼントしてくれたポケモンカード。将来、高値がつくかは分かりませんが、私にとっては大切な大切な財産です。

私もエンディングノートを買って、ポケモンカードについて書いておこうかな。